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反「イルカ漁」は反日あおるのが狙い? --- -- 対抗映画、ビハインド〝ザ・コーブ〟

(2016.01.28)  やられたら、やり返せというような対抗映画がまもなく公開されるらしい。7年前、和歌山県太地町のイルカ漁を残酷であるとして海外の環境保護団体(米OPS)が制作、公開した「ザ・コーブ」に対抗した

 ビハインド〝ザ・コーブ〟(八木景子監督)

である。ビハインド(behind)というのは、何々の背後でという意味。自然保護か食文化かと論争を巻き起こした「ザ・コーブ」だが、その背後に何があったのか、日本側からこの映画の欺瞞性を検証しようという映画。先日、BS-TBSで

 Image2268 外国人記者が見た ! イルカ漁は是か非か

というタイトルで討論していた。

 監督の言いたかったことを、結論的に言えば、

 悪者にされたイルカ魚は日本たたき、日本バッシング、日本いじめ、あるいは反日の手段に利用されただけ

ということだろう。反日をあおるのが狙いだったという。それをいかにも自然保護か食文化かというテーマ設定に狡猾にもすり替えたのだといいたそうだった。

 さらに拡大解釈し、イルカはクジラの仲間だからか、反イルカ漁=反捕鯨という図式をつくりだし、

 反捕鯨=反日

につなげる狙いも、もとの映画の背後にはありそうだとの意見が討論では出ていた。イルカ問題がいつの間にか反捕鯨という国際問題にすり替えられた。海のないスイス人ジャーナリストは、そういうことであってはならないとクギをさしていた。

 捕鯨支持国と反捕鯨国という国益をかけた戦いとは距離をおいたジャーナリストの意見というのは、ある意味で貴重である。

 自然保護の優先か、それとも伝統的食文化の堅持か。安易で常識的なステレオタイプの二者択一の図式にとらわれないために、一度対抗映画として

 ビハインド〝ザ・コーブ〟

を見てみたい。論争の背後に隠れている多くのもの、たとえば都合よくいかようにも編集可能という映像の持つ恐さ、危うさなどがあらわになるような気がする。

 この目で見たから間違いないというのは本当か。映像が届けてくれる生々しい真実とは何か。きっとそれが暴かれるだろう。今回の公開は、そんな広い視野にも気づかせてくれるような気がする。

 この意味では、やられたら、やり返せの映画であったり、それをあおる動きに連動させるようなことがあってはなるまい。

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