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「イエスマン」という積極的な生き方

(2015.11.13)  ものの見方にはいろいろあるものだということを最近、つくづく感じさせる映画を見た。一カ月ほど前のコメディ、

 BSプレミアムシネマ「イエスマン」(2008年)

である。サブタイトルは積極的に生きる方法。「NO」ではなく、すべてに「YES」を。というわけだが、これで人生は180度好転する。つまり、

 「YES」は人生のパスワード

ということを、面白おかしく描いた話。監督は誰だったか忘れたが、原作はイギリスの作家で、たぶん自らの体験をまとめたものらしい。

 拝見して思ったのは、すべてに、というのは無理としても、

 週に一度は無理だと思うことに対しても「イエス」を決断し、行動する勇気を持ちたい

というものだった。これでも、年間50回の決断になる。

 その場でノーともイエスとも言えず、あいまいな安請け合いで後悔ばかりしてきたブログ子だが、結局それは優柔不断の人生だったと反省することが多い。

 できない言い訳ばかりせず、「イエス」「はい」というはっきりとした決断の先には、これまでにはない新しい世界、年50回の新しい扉が待っていると考えることもできる。

 ● 「NO」と言える日本

 かつて日本にも、レベルは異なるが

 『「NO」と言える日本』(光文社、1989)

という本が話題になった。日本がまだ経済分野で元気なときのもので、石原慎太郎さんの怪気炎がアメリカ議会筋の神経を逆なでした。無理難題を押し付けられることで日本は成長してきた面もあるのは事実。だが、いつまでも日本はご無理ごもっともでアメリカにぺこぺこしていてはダメだ、独立国家とはいえない、言うべきことは言うべきときにきちんと言おうというのが主張の柱。

 それは国家レベルの話ではあるが、石原さんとしては、畢竟、国民一人ひとりが積極的に生きることでもあると言いたかったのであろう。

 ● 我、事において後悔せず

 こうなると、ノーと言うべきなのか、イエスというべきなのか。

 通常、こういう時には

 是々非々主義でいく

という、マスコミ一流のごまかしの、そしてもっともらしい手口がある。これは優柔不断の別表現なのだ。

 だから、ブログ子は

 週に一度ははっきり「YES」、週に一度はこれまたはっきり「NO」という主義 - 週1「YES・NO」主義

でいくことにした。

 これは決断のない様子見の優柔不断ではない。いわんや、是々非々ごまかし主義でもない。週に一度か二度は言うべきことを、言うべきときに言うということだ。

 そして、「五輪書」の剣豪、宮本武蔵ではないが、これには

 我、事において後悔せず

という心構えが必要だろう。ひきずらないためには、

 これといったいやなことが何もなかった幸運よりも

 波乱万丈の不幸せのほうが、人生おもしろい

と覚悟を決めること。

 ノーにしろ、イエスにしろ、積極的な生き方には、それを支えるこのような精神力が要る。そんなことを、この映画はあらためて教えてくれたように思う。 

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