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人生再出発、その決断の先にサプライズ

(2015.05.06)  大型連休中に見た番組の中で、ちょっといいなあ、というミニ番組のひとつに、

 視点・論点 シリーズ人生再出発

というのがある。Eテレなのだが、いずれも

 人生に乾杯!

といいたくなるような話だった。

 ● 「定跡」はずれのフリーのプロ棋士

 第一回(5月4日。何歳でも人は変われる)は

 「定跡」はずれの人生

ともいうべき内容。通常なら26歳でアウトなのに、なんと41歳で、しかも3度目の正直で介護福祉士から

 フリーのプロ棋士

になった今泉健司さんの再出発。

 26歳までに奨励会3段からプロ棋士4段に昇級できず、年齢制限で奨励会退会。その後もせっかくつかんだプロ入りのチャンス、奨励会3段リーグ戦を勝ち抜けず、35歳でまた二度目の奨励会退会。そして、介護福祉士をしながら臨んだプロ棋士編入試験。

 プロ4段と5局対局し3勝すれば編入試験合格

という難関なのだが、見事、編入合格の第一号。この4月から晴れてプロ棋士。ただし、勝っても負けても安定した対局料の得られる昇級昇段の基準となる本筋の順位戦には出られない。いわば

 「定跡」はずれのフリーのプロ棋士

である。

 今泉さんの話のポイントを拾っておく。

 「ものごとは最初の計画通り、こちらの思惑通りには進まない。プロを目指す対局ならばなおさらだ。むしろ思惑通りに動いてくれないのがほとんど」

 「そのときどうするか。介護福祉士の現場で学んだ臨機応変の対応が盤上で生かされた」

 「人生って、おもしろい」

という言葉が印象に残った。

 さて、今泉さんの得意戦法は中飛車戦。

 今泉さん、果たしてフリーとして今後、これまで誰にもできなかった常識外れの

 人生の中央突破

なるかどうか、その真贋が問われるのはこれから。だ、と「鈍器晩成」のブログ子は応援がてらに思った。

 ● 東大大学院からお笑い芸人に

 シリーズ第2話(5月5日。自分の人生、再出発に他人の目なんか気にするな)は、お笑い芸人6年の石井てる美さん。

 これが、なんと東大大学院から人も羨むマッキンゼーに入社。七転八倒のすえ、自殺さえも考えた挙句にお笑い芸人に転向というのだから、常識的には破天荒だろう。

 10分間の話の言わんとするところのポイントは

 「人生の再出発、決断の先にはサプライズがある。その重い決断を、自己責任として自分に納得させるには、

 心を軽くし、自分に正直にリセット

する。これが未来を拓くコツ」

というものだった。人生は一度きり、他人の目なんか気にするなという意味は、このことだった。

 「するなら、きのうの自分と比較せよ」

というのは名言だろう。

 また、心を軽くするというのは、人生一度きり、今度生まれてくるとき、やりたいと思っていることをやりましようということらしい。

 さて、シニアのブログ子。これらの話を聞きながら、自分の人生と照らし合わせると、そうなんだよなあ、と共感できることが多かったことを正直に書いておきたい( 注記 )。

 ● 注記 G.G.佐藤

 第3回(5月6日は、回り道はムダじゃない)は、『妄想のすすめ』という著書もある元西武のG.G.佐藤、つまり元プロ野球選手だった佐藤隆彦さん36歳。現在は営業畑のビジネスマン社員。

 ここぞという肝心なところで手痛い失敗、エラーを繰り返してきた野球回り道人生30年を振り返っている。10分間の番組の最後の決め台詞は、かつて西武でのヒーローインタビューで放った言葉。それをもじって

 「人生って、キモティーーーッ !」

だった。36歳と、野球でいえば、まだ、4回が終わったところだ。手痛い失敗の数々をどうこれからの中盤、終盤に生かすか。タイトルのムダじゃないことを示すのは、これからだろう。 

 ● ブログ子の座右の銘

 気持ちを明るく切り替えることが、未来を拓くもとである

 20年近く前おうかがいしたあるお宅のトイレのカレンダーにあった箴言である。

 上記の今泉さんにしても、石井さんにしても、これがあったことを忘れてはなるまい。

 最後に、ジジむさい話をひとつ。最近、メモした言葉。

 「努力する人は、いつも夢を語る。

 怠けている人は、いつも不満を並べる。

 同じ人間といっても、かほどに違う」

 これまた、今泉さんにも、石井さんにも当てはまる、だろう。

 ブログ子の自戒でもある。

  ● 今泉さんの後日談  2015年5月14日記

 今泉さんのフリーのプロ棋士としてのデビュー戦が、5月13日に行なわれ、奨励会3段を相手に得意の中飛車戦法で初勝利をあげた。第5期加古川清流戦の1回戦だったが、トップアマとの2回戦では敗れた。敗戦後、今泉さんは、「プロ棋士との公式戦出場が当面の目標」と今後の抱負を語った。広島県福山市在住。

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