« 日本人のバイカル湖起源説は今   | トップページ | あれから20年、オウム事件とは何だったか   »

アリ1匹、ドミノで倒す巨大な壁

(2015.03.20)  先週土曜日夜のEテレ「大科学実験」は

 ドミノ倒しの要領で1匹のアリが、ほんの小さな壁にほんのちょっとふれて、倒したところから、最後には5メートルの巨大壁(発泡スチロール)を倒してしまう

というもの。

  Imgp714420150314e_2 最後のドミノピースの厚さは50センチくらいもあるのだが、実験の様子は右の写真(同番組テレビ画面より)の通り。

 アリにとって5メートルというのは、人間にとって1000メートルをかなり超える超々高層ビルに相当する。ざっと世界一の東京スカイツリーの倍の高さである。

 番組はまず、ドミノがなぜ次々と倒れていくのか、あるいは倒れないようにするにはどうするか

という原理にそれとなく言及する。大きさには関係なく、個々のドミノ牌の重心が牌の床底面内からはみ出ると、回転モーメントが働き出し、復元力をこえて前へ前へと、なぎ倒すように倒れ出す。

 この原理を利用して、アリ1匹が倒しやすい大きさの微小牌から次第に少しずつ大きくして5メートルの巨大壁の牌まで、間隔を調整しながら20個近い牌を順番に並べる。

 そうして実験したのが写真。みごとに巨大壁が倒れた。

 ● 必要な力学的エネルギーはどこから?

 この実験は、かなり緻密な計算に基づいた牌のセッティングが必要なのだが、ドミノ倒しの原理であるところから、見かけ上はわかりやすい。

 しかし、ふと、最終的に巨大壁を倒すに至った力学的なエネルギーはどこから得たのだろうかという疑問が残った。

 もちろん、最初の一押しをしたアリのエネルギーではとても足りない。

 では、どこから?

 しばらく考えて、わかった。

 次々と倒れていくスチロールの壁が次々と隣りの牌に力学的なエネルギーを受け渡していったのである。

 ドミノ牌を倒したエネルギーの正体は重力

ということになる。重力に手助けしてもらって、アリは巨大壁を倒した。

|

« 日本人のバイカル湖起源説は今   | トップページ | あれから20年、オウム事件とは何だったか   »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/61290317

この記事へのトラックバック一覧です: アリ1匹、ドミノで倒す巨大な壁:

« 日本人のバイカル湖起源説は今   | トップページ | あれから20年、オウム事件とは何だったか   »