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日本の「糸引き納豆」の起源

Imgp6901 (2015.02.25)  ブログ子の「朝ご飯の一品」といえば、

 納豆と生たまごをしょうゆでかき混ぜ、アツアツご飯でいただくこと

と決まっている。糸引きのネバネバがたまらなくおいしい。よくぞ日本人に生まれたなあ、と思うひと時である。第一、これは安上がり。ほとんど手間がかからない。

 また、「晩酌の一品」といえば、

 納豆とマグロとイカのしょうゆかき混ぜ

である。マグロ値段が高いというのなら、夕方半額セールの大衆魚カツオでもいい。刻んだネギやニンニクを入れることもある。これと日本酒2合のぬる燗でなにかと楽しめる。

 野菜の少ないこのメニューばかりだと、健康によくないかもしれないので、ときどきは

 納豆と野菜を挟み込んだ生春巻き

をつくったりもする。季節野菜と年中出回っているエビやハムを挟んだりする。くるむ半透明のライスペーパーは常備してある。のだが、少し手間がかかるのが難点。それでも納豆だけはたいてい入れ込むことにしている。

 納豆好きになったブログ子のおさないころ、母親が冬、煮た大豆をコタツの中において発酵させ、納豆をつくっていたのを今も覚えている。

 ● 東南アジアの4地域仮説

 Imgp6903_2 そんな折、2週間ほど前の「視点・論点」というコラム番組(Eテレ)で、名古屋大学大学院の横山智さんが

 納豆の起源

について、話していた。

 納豆好きのブログ子としては、日本の「糸引き」の起源は

 東南アジアの伝統食が日本に伝わってきた

と漠然と思っていた( 補遺 )。

 横山さんによると、ともかく大豆からつくった納豆という意味では、確かに東南アジアを中心にいろいろ出回っている。中国にも、韓国(チョングッチャン)にもある。

 しかし、日本のような糸引き納豆はなかなか見つからなかったという。しかし、調査をつづけていくうちに横山さんたちはついに

 ミャンマー北部の市場で植物の葉にくるんで売っている

のを見つけた(写真右上)。

 いろいろ調べていくうちに、煮た大豆に発酵させる納豆菌(正しくは、空気中にある枯草菌)をどのように大豆にくっつけるか。ポイントのどのようにそれを増殖させるか。などの違いによって、それぞれ独立した「糸引き」源流4地域を特定した( 下図 )。いずれも日本と同様の照葉樹林帯ではある。が、それぞれでは、菌の成長のさせ方、くるむ植物、食べ方が違う。

 ● 日本「糸引き」も独自の起源か

 番組によると、その特定地域とは

 ヒマラヤ(ネパール系)、ヒマラヤ(チベット系)、

 東南アジア(カチン系)、東南アジア(タイ系)

の4か所。いわば「糸引き」納豆4起源説。日本もこれらとは独立して「糸引き」を発達させたのではないかという。

 まだ確定的な定説ではないのだが、日本も独自に発達させたのではないかというのがおもしろい。弥生時代にはもう食べていたのではないかともいわれたりしている。

 そして、現代。

 日本で生産量の多いのは茨城県(水戸納豆)。納豆をおいしく楽しむ。だけでなく、発酵文化大国、日本としても、日本の「糸引き」の起源を探る国内の旅がもっとあっていいように思う。

Imgp6907

  (写真はいずれも2月12日放送の同番組「視点・論点」テレビ画面から)

 ● 補遺 納豆起源は東南アジア「大三角形」

 生態学者、中尾佐助の『料理の起源』(1972)によると、納豆の起源は同氏がとなえている

 東南アジア「大三角形」仮説

が有名。インドネシア、ヒマラヤ、日本を結ぶ大三角形だ。

 ブログ子もこの学説をなんとなく信じていた。

 そこで、もう少し詳しく言うと、納豆の源流というか、大元のセンターは中国雲南省。そこから、

 ヒマラヤのキネマ、インドネシア・ジャワ島テンペ

に伝播したという仮説。この中尾説では、このジャワから日本の糸引きは伝わってきたとしている。

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