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初笑い、条件付の無条件降伏 昭和天皇実録

(2015.01.03)  NHK紅白歌合戦の〝裏番組〟なのだが、年末のBSフジの「プライムニュース」が、

 昭和天皇実録

を3時間にもわたって取り上げていた。迎える新しい年、2015年が戦後70年の節目になるというので取り上げたらしい。さすがは硬派でなる産経新聞グループであると感心した。しかも現代史の専門家として、本格派の

 歴史学者、秦郁彦氏と、東大名誉教授、山内昌之氏

をゲストに迎えるという豪華さ。ほかの番組のようなオチャラケ番組とは一線を画する。

 その上で、言うのだが、初笑いかとも思える話が出た。

 番組の中盤、終戦のドタバタを読み解く話の中で、突然、

 日本はどのような形で、ポツダム宣言を受諾し、降伏をしたのか

ということが論じられた。

 ブログ子も、学校で、日本は連合国側の提示する無条件降伏を求めるポツダム宣言を受諾したと習った。のだから、当然、降伏というのは、

 無条件降伏

だと信じて疑っていない。教科書にも日本は無条件降伏をしたと書いてある。

 番組のキャスターも、この点を何度も強調していた。

 ● 無条件降伏にも2通り

 ところが、専門家の間では、この点では戦後いろいろと論議があるらしい。

 日本政府の公式見解は、「天皇制の護持」という条件付で、無条件降伏を求めるポツダム宣言を受諾した

というのだ。二人の専門家もこの点には同意していた。

 一方、連合国側の公式見解は、文字通り、

 日本政府は、ポツダム宣言通り、なんの条件もつけない無条件降伏を受け入れた

というのだ。この点でも専門家の意見は一致。

 おかしな話だが、無条件降伏には、条件付のものと、そうでないものと2通りあるというわけだ。専門家もこれに同意。

 とすると、当然のことながら、この折り合いはどうつけたのかというのが焦点となる。

 出演した専門家によると、アメリカ側は、

 日本が求めている天皇制の護持という条件については、その内容も含めて、(降伏占領後の)国民の自由意思に基づいて決定する

という妥協案(バーンズ案)で、国際法的な折り合いをつけたというのだ。

 その結果、占領下での日本人による日本国憲法の制定によって、天皇制の外形は残ったものの、主権者としての天皇制の内実は排除。代わって象徴天皇制が国民の自由意思によって〝護持〟されたというのだ。

 この場合、果たして占領下の当時の国民に自由意思があったかどうか、疑問もある。が、要するに、結果的にはつじつまが合うよう、それぞれの公式見解を、いわば足して2で割った無条件降伏で折り合いをつけた。

 はっきり言えば、象徴とはいえ天皇制をともかくも護持した。これは、終戦処理とその後の占領政策の整合性を、国際法上もっともらしくとりつくろうためのまやかしの結果なのだ。

 戦後70年にあたる2015年。降伏というのっけからこんな話なのだから、今後、この実録の公刊が行なわれれば、まだまだ、まやかし、笑い話、勘違いが出てくるだろう。

 いずれにしろ、戦争というものには、勝者であれ、敗者であれ、またどのような内容、形式であれ、しょせんそこには正義というものはない。

 番組を拝見して、そんな感想をもった。

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