« 今年の科学界、そのベスト1とワースト1  | トップページ | 「読書ゼロ」は悪いことか 立花隆の怪気炎 »

始まるセブン・イレブンVsアマゾン流通戦争  ------ 2015年予測 何が問題か

Imgp6643 (2014.12.30)  この時期になると、来年の予測がいろいろと話題になる。ブログ子が確実に予測できるニュースを一つ紹介しておきたい。

 それは、

 セブン・イレブン Vs アマゾン流通大戦争

だ。ブログ子も、ご多分にもれず、近くにあるセブン・イレブンの店を、ちょくちょく利用している。のだが、2週間ほど前、店の玄関先に写真上のような

 セブンイレブンは街の本屋 (送料・手数料ゼロ)

     店頭でご注文承ります。ネットでもOK

という広告を見て、仰天したからだ。

 ブログ子はこれまで、新本でも、中古本でもパソコンから直接、ネットショップのアマゾンHPにつないで注文していた。2、3日で届く。代金は玄関先で「代金引き換え」にしている。

 12_30_0_2 アマゾンのこの便利さにはほとほと感心している。しかし、アマゾンにも弱点がある。それはネットでしか注文できないのだ。つまり、店員のいるリアル店がない。

 セブンイレブンは、もともとリアル店だけしかない。しかも、取り扱い対象商品はセブンイレブンの開発商品かその関連商品のみである。それをリアル店で注文し、リアル店で受け取る。

 これに対し、品揃えした本を、店員のいるリアル店で注文するとリアル店で受け取れるのだ。本だけかと、思ったら、つい最近の店内には

 写真右上のような商品、つまり、西武や、そごうの靴、さらには口紅などの「コスメ」も、ネットで注文し、近くの店員のいるリアル店で受け取れる。こうなると、留守時の宅配の受け取り手間が大幅に、あるいは劇的に削減される。これは宅配するほうも、されるほうも大変に便利。ここに、消費者宅の近くに、しかも常に店員のいるリアル店のあるセブンイレブンの強みがある。リアル店のないアマゾンにはこれができないからだ。

 将来は、必要なら、消費者宅の玄関まで届けてくれる。

 なんと、この流通システムが出来上った暁には、逆に玄関口で商品の注文から配達まで、近くのリアル店の店員/スタッフが御用聞きをするというものだ。これはリアル店のないアマゾンには決してできない仕組みである。

 この仕組みだと、パソコン利用者もそうではない消費者も利用できる。おそらく、大幅な顧客の増加が、リアル店を持つセブンイレブンには見込める。アマゾンはPC利用者のみが顧客なのに対し、セブンイレブンはすべての消費者が顧客対象となりえる。

 ● オム二チャンネルでアマゾンに対抗

 Imgp6649vs こうしたことに気づいたブログ子だが、すでに「週刊現代」2014年11月22日号に写真したのような

 生きるか、死ぬか。この戦いを制したものが日本を制す

 セブン・イレブン vs アマゾン流通大戦争

 --- 「黒船」を日本から放逐せよ

で、かなり詳しくその舞台裏を紹介している。このオム二チャンネル構想は、鈴木敏文会長の息子、康弘氏( セブン&アイ・ネットメディア代表取締役)が10年も前から温めていたらしい。

  ● 価格競争のない独占の禁止か、それとも

   独占してもいいから便利さの魅力を選択すべきか

   ---- どちらが、最終的に消費者の利益か

 実は、アメリカではすでに、パソコンを利用する消費者にとって米アマゾン商法のあまりの便利さについて、さまざまな問題が浮かび上がってきている。

 そのことを、2014年11月7日付朝日新聞朝刊は、以下の写真のようにニューヨークタイムズ紙掲載のコラムを紹介している( NYタイムズ、10月14日付の抄訳)。

  米アマゾン商法 独占か 便利さの魅力か(写真)

 問題点のポイントだけを書くと、コラムニストが言わんとしていることは

 アメリカも日本の場合も、独占禁止法は消費者の利益にならないという立場で独占企業を排除する法律である。しかし、だからといって、そんなに便利なアマゾンを、仮に独占企業であるとしても排除しては、そもそもの法律の狙いである消費者の利益が損なわれてはならないという原則に抵触するのではないか(だから、この場合、独占はいいことだという論理)

ということ。もちろん、どちらがいいかという結論はコラムでは書かれていない。

排除すべきか、認めるべきか、それが悩ましい問題だ

というハムレット的問題だというわけだ。

 日本の場合、ネットだけの米アマゾン商法より、さらに消費者に便利になる。と予測できる。

 2015年は、こうした問題がクローズアップされてくるだろう。さらに数年のうちには、大手宅配業者も巻き込んだネットとリアルの大再編劇が日本で展開されるような予感がする。  Imgp6157nyt20141107        ( 2014年11月7日付朝日新聞から )

|

« 今年の科学界、そのベスト1とワースト1  | トップページ | 「読書ゼロ」は悪いことか 立花隆の怪気炎 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/60813948

この記事へのトラックバック一覧です: 始まるセブン・イレブンVsアマゾン流通戦争  ------ 2015年予測 何が問題か:

« 今年の科学界、そのベスト1とワースト1  | トップページ | 「読書ゼロ」は悪いことか 立花隆の怪気炎 »