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アメリカはなぜ火星に行くのか

11_26_3_3   (2014.12.01)  前回のこの欄

 2030年、火星の旅

というのを書いてから、まだ半日もたたないのに、ある読者から

 アメリカ人は、なぜそんなに火星に行きたがるのか

という質問を受けて、びっくりした。その第一の理由は、反応の早さ。ブログ子の書いたものにこんなに早く反応してくれたのは、異常。たいていは一カ月ぐらいあと。

 ● 開拓者精神の象徴、火星

 第二におどろいたのは、アメリカ国民の多くが火星に行ってみたい、あるいはそこまでいかなくても異常に関心のある理由などは、ブログ子にとっては、あまりにも自明だったからだ。

 これについては、少し説明が要るだろう。

 今から100年くらい前になくなった米天文学者で、大富豪でもあるパーシバル・ローエルが、火星には地球人より高度な文明を持った知的高等生物がいるという

 火星人説

をとなえていたからだ。彼らは火星規模の大運河を建設している。それが当時の大望遠鏡を使えば地球からでも観察できるというのだ。以来、彼の説は、天文学者の研究テーマとなっただけでなく、説が否定された後でも、火星人襲来というテーマで繰り返し映画化されたりした。

 ● P.ローエルの火星人説

 火星人説は、今日に至るまで常にアメリカのNASAを国民が支持する原動力として機能した。1990年代、アメリカで宇宙生物学が生まれたのも、ローエルの火星人説のおかげであろう。

 この宇宙生物学は、アメリカの知的生命体探しの土台を今も支えている。

 11_30_020010707 だから、アメリカでは、火星というのは、苦しい財政事情下にあっても、政府に資金を出させる説得のための

 魔法の言葉

でもあるのだ。

 このように、アメリカ国民の多くが火星に魅力を感じるのは、P.ローエルの火星人説のせいなのである。言い換えれば、火星人説はアメリカの開拓者精神のシンボル的存在であり続けている。

 ● 日本ローエル協会を設立

 そんな意味もあって、ブログ子は仲間たちと、日本にローエル協会を10数年前に立ち上げた( 写真 = 2001年7月7日付北國新聞夕刊 )。そして、協会の総力を挙げて、ローエル研究の成果を日本語に翻訳する事業を展開することもやってきた。その著作(彩流社、2007年)をここに紹介しておきたい。

 協会の立ち上げのときに、ブログ子が書いたコラムも以下にすこし紹介しておきたい。

( 写真はダブルクリックで拡大可能 。写真下= 新宇宙船のオリオン、試験機の打ち上げの様子2014年12月5日、NASAテレビ=時事 )

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