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異様においしい、異様にそれらしい  その異様な真実

Imgp630220141116 (2014.11.18)  ブログ子も参加しているこじんまりとした学習会で、先日の日曜日、

 食品添加物を見極めよう

という話題を取り上げた。今月14日が「世界糖尿病デー」ということもあるのだが、講師は、ベテランの食生活アドバイザーの大村元子さん(写真右上= 左端奥。佐鳴台協働センター、浜松市)。

 テーマがテーマであるだけに、スーパーに並んでいるいろいろな食品の透明包装をそれぞれが持ち寄り、それらをテーブルに広げ、より具体的に話をすすめた。

 さらに、参加者のなかには手作りのティータイム用お菓子を持ち込んできたり、わざわざ甘すぎる、いかにも怪しい食品をみんなで食べみたりした。そしてこの買ってきたミニドーナッツはほんとに大丈夫?とその原材料ラベルを点検しながらワイワイと議論。時には爆笑したりするという会合となった。

 ● おいしい加工品にはトゲがある 結論

 Imgp630020141116 長期にわたって体に取り入れると発がん性が疑われるなど、いろいろと問題になる食品添加物。まず、それでは加工食品の包装のどこにそれが表示されているのか、という初歩から学んだ。

 それは、ラベルのなかの「原材料名」表示欄の最後のほう、具体的には、添加物の中でも使用量の多い

 調味料(アミノ酸等)より後ろの方

なのだ。ほかの添加物はこれに対し比較的に微量なので、その後ろに並ぶ場合が多いという。

 その上で、結論を先に言ってしまえば、

 異様においしい、異様にそれらしい

という食品には、異様にいろいろな添加物が入っているという異様な真実がある

ということだった。

 この結論をわかりやすく言えば、

 おいしすぎるものにはトゲ(不要な添加物)がある

ということだ。ほどほどのおいしさが自然、という自然な結論に至った。

 これをもっと縮めて言えば、昔からよく言うように、

 良薬は口ににがし

ということ。異様においしい食品はやはり不自然であり、危険、毒と心得よ、ということだろう。

 そんなことを学んだ楽しい一日だった。

 ( 写真左上=左端が講師の大村元子さん )。

 ● 原材料名表示のいろいろ

 11_17_9_1 加工食品に添加物を使うのは、おいしくする、見た目をよくする、できるだけ長く食品を安定、安全に保つという効用があるためだ。

 発がん性が疑われるなど、健康に悪影響が出るとしても、それはずっと後のことであるというところに、微量添加物の一層の恐さがある。

 おいしさ、らしさのツケは、今払わなくてもいいという恐さである。 

 具体的には、身近な加工食品の添加物では

 ソルビン酸などの保存料、サッカリンなどの甘味料、コチ二ールなどの着色料、亜硝酸ナトリウムなどの発色剤、リン酸塩など品質改良剤、BHAなどの酸化防止剤、PGなどの品質保持剤、TBZなどの防カビ剤、カラナギンなどの増粘剤

がある。カツオなどの生鮮食料品にはもちろん、添加物はない。こう考えると、なんだか、和食が安全なような気がしてくる。

  11_17_10_1_2 さらに具体的に、加工食品の表示ラベルの「原材料名」を掲載する(写真2点)。たしかに、最後のほうに添加物らしいものが並んでいる。

 右側の写真に示したように、(かっこ)をつけて非常に詳しく表示している加工食品があるかと思えば、逆にまとめて、

 穀物エキス、膨張剤

と記載しているものもある。

 学習会をつうじて、こうした表示の読み方を学んだのは、よかった。

 ● 何が問題なのか 添加物の背景 

 大村さんの話を聞きながら、ふと、かつて読んだ

 『別冊宝島 命を脅かす ! 激安メニューの恐怖』(宝島編集部、2010年)

という本のことを思い出した。

 本物よりおいしくてうまい激安メニューの裏側

を探ったものだ。裏側には添加物がある。そこには、「安くてうまい」世界のリスクの恐ろしさも、具体的なメニューそれぞれについてつづられている。10年、20年後に顕在化するかもしれないリスクを回避するには、

 安いのも、うまいものを求めるのもほどほどに

という警告がなされていた。

 学習会でもその名前が出ていたが、この本には

 添加物の裏側に詳しい安部司さん

のインタビューが載っている。

 たとえば、こうだ。

 「今、食品業界ではコスト削減のため、原料を別のものに置き換えることが日常的に行なわれてます。(中略) 安全性が疑われる無数の添加物が、微量の使用という理由で普通に投入されています」

という。

 「しかも、いったん舌が(添加物に)慣れてしまうと好んで添加物を摂るようになる。添加物の中には味覚を麻痺させるものもあり、(中略) 成人病やメタボリックシンドロームの原因にもなりかねません」

 安部さんには、『食品の裏側』(東洋経済新報社)という著書もあり、この警告はないがしろにはできない。

 ● 点検、具体的な添加物リスト

 最後に、安部さんが監修した添加物リスト(外食メニュー編)を、参考として下欄に掲載しておく(上記の「別冊宝島」より)。

 外食メニューでは、原材料がほとんどの場合、詳しくはわからないことが多い。ので外食派にとっては、このリストを参考により注意が必要だろう。というのは、リストでは、それぞれの添加物について、何が問題なのかを簡単にしかも具体的に解説しているからだ。

 家庭での加工食品やメニューの点検にも、おおいに役立つ(写真はダブルクリックで拡大可能)。ときどき、このリストを眺めてみるのも、食生活を点検したり、健康チェックのためにはいいかもしれない。

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