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自分で自分の限界をつくってはいけない

(2014.11.12)  「静岡県の三浦雄一郎さん」と呼んでもいいような鉄人がいる。今夏7月、1673回目の富士山登頂に成功し、回数で日本一となった

 實川欣伸さん、71歳

である(これまでの記録は、強力(ごうりき)の梶房吉さんの持つ1672回)。登山歴30年で達成したのだが、最近では1日に2回も登頂する。年間200回登頂も目標にしていたというから、一度も登頂したことのないブログ子ならずとも驚くのではないか。

 ● 静岡県の三浦雄一郎 

 先日、BS日テレで、その實川さんの登山人生を「にんにく健康物語」というタイトルで放送していた。パワーの元が、ブログ子も好きなにんにくというのも気に入った。

 その登頂に成功した当日の富士山頂での言葉がまぶしかった。

 「きょうからが新たなスタート。自分で(自分の)限界をつくってはいけない」

とにこやかに笑って、話していた。三浦雄一郎さんも80歳で、昨夏(2013年)、3回目のエベレスト登頂成功し、

 「挑んではいけない夢はない」

と話していたが、それに通じる言葉であろう。

 ● エベレストは泣いているが   

 実は、番組によると、實川さんも今春、国際隊ガイドの案内で

 エベレスト初登頂

に挑んだ。しかし、登頂直前の歴史的な大なだれで、頂をまじかにしながら登頂を断念せざるを得ないというにがい経験をしている。下手をすると、命を落とす悲劇が待っていた。

 このブログでも書いたが、押すな、押すなの

 頂上満員でエベレストは泣いている

状態なのだ(=  http://lowell.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-af9a.html )。夜中は夜中で、シーズン中はラッシュアワー並みの混雑らしい。

 Image2037 そんな現状はいつごろから始まったのか。

 10年前の手元の情報誌「選択」2004年7月号

  「エベレスト登山への招待」( 写真 )

によると、10年前にはもう、山頂は今日と変わらない賑わいだったらしいことがわかる。それに伴い、死亡事故も増えているという。

  ● すべて自己責任で限界に挑む

 この記事によると、イギリス隊の初登頂から50年、いまやエベレスト登山は

 安全確保を他人任せにしている「高所遠足」ツアー

と化しているらしい。

 それでも、登る人の限界への挑戦は、当然だが完全な自己責任の世界。だからこそ、そこに甘美な世界がある。

 あなたは、なぜ山に登るのか。そこに山があるからだ。ではなく、

 そこに(自己陶酔的な)甘美な世界があるからだ。

 義務の仕事でもないのに、そして苦しい思いをし、それでも、すべて自己責任で限界に挑む。いかにも、人間らしい行ないといえば、いえるであろう。

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