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日本人の顔を真っ青にしたサッカーW杯 

(2014.07.02)  「世界を青く」という勇ましいキャッチフレーズで始まったが、サッカーW杯ブラジル大会の1次リーグ戦を終わってみれば、日本勢は3戦で1勝もできないで

 日本人の顔を真っ青に

してしまう、無残な敗退を喫してしまった。

 ● 歴然、日本勢は格下

 現在、決勝トーナメントの胸突き八丁であるが、これらを見ていて、つくづく、

 日本代表は、はっきりと格下、二線級

という印象を強く持った。

 決勝トーナメントに出てくるチームは、どこでも、ボールを奪った後の対応がすごい。相手ゴールにせり上がるように、あるいは攻め上がるように殺到する。しかも、たいていはトップスピードで次のプレーに入っている。日本にはこうしたことはほとんどなかった(1次リーグ初戦のコートジボワール戦では、極端な守りで逆転負けしたのは、今回の日本勢の実情をものの見事に象徴している。と同時に、これが今回のすべてだった)。

 そして、その恐ろしいまでの勝利への執念。それは、PK戦をみればわかる。

 16チームが戦う第一回トーナメント、たとえば

 コスタリカ対ギリシャ( 1対1でPK戦。コスタリカ勝利)

にしても、

 ブラジル対チリ(1対1でPK戦。ブラジル勝利)

にしても、ふらふらの疲労困憊の中、すさまじい執念でPK戦を勝ち抜く。

 ● 1次リーグ、4アジア勢1勝もできず、敗退

 しかし、冷静に分析すると、日本勢ばかりを責めるわけにはいかないかもしれない。

 何しろ、ほかのアジア勢、韓国、オーストラリア、イランのアジア4チームあわせても、1次リーグで1勝もできなかったからだ。しかも、どのチームも最下位で敗退している。

 この共通性はどこからくるのか。こうなると、ザッケローニ監督ばかりを責めても、仕方がないように思う。

 ● 合理的な敗因分析を

 ここから、 アジア人の身体能力も含めたきちんとした、つまり論理的、合理的な敗因分析が、これからのW杯戦略ではとても重要だといえそうだ。

 とかく身体能力うんぬんという安易な議論になりそうだが、それよりも、むしろ、アジア人はほかの地域よりも、こうした徹底した分析能力で劣っているのかもしれない。

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 なぜなら、積極的に攻めた日本が0対0で引き分けたギリシャ戦。ギリシャは堅守で引き分けるという巧みな作戦など戦術が光った。日本は駆け引きで負けていた。その後、ギリシャはコートジボワールに勝ち、見事逆転、まんまと決勝戦に滑り込んでいる。

 決勝トーナメントでは、上記のようにコスタリカにPK戦では負けた。が、試合そのものは、素人のブログ子が見ても、コスタリカを翻弄する試合運びをしていた。

 これといったFWがいないなか、相手によって巧妙に作戦を変化させているのがよくわかる。

 敗因分析では、日本はおおいにギリシャに学ぶべきではないか。このどこに今学ぶべきかを知っただけでも、今回の大会は意義があったと思う( 補遺2 )。身体能力うんぬんの議論をする前に、考えるべきことは多い。

 (  写真は日本対ギリシャ= BS1テレビ画面より )

  ● 補遺 攻め勝つサッカー

 7月2日付静岡新聞「核心核論」は、失敗を恐れず得点機を狙う

 攻め勝つサッカー

というのが、世界のサッカーの趨勢であるとの論説を掲げていた。これは、いわば「守り勝つサッカー」が信条のギリシャ戦略とは真反対。だが、一つの見方である。

 寄せ集めの選手による、しかもわずか1か月という短期決戦のW杯の勝負では、もはや中途半端な戦略は通用しなくなっているのかもしれない。

  ● 補遺2 世界はシュート・カウンターの時代

  W杯ブラジル大会がドイツの優勝で幕を閉じた直後のBS1「FIFA ハイライト」(2014年7月15日午前)をみてみたら、大会現地取材や現地で試合の実況解説をしたサッカー解説者、宮沢ミシェルさんが、おおむね、次のように日本代表について、総括していた。

 「今、世界のサッカーは、(相手のミスをとらえ、攻守を一瞬で逆転させ、守備が整わないうちにシュートする)シュート・カウンターの時代である。

 だから、攻守にバランスがとれていないと、世界では勝てない。攻撃力だけでは勝てない。日本は守りに課題がある。まだまだ日本サッカーの歴史は始まったばかり」

として、守りの重要性を強調していた。

 つまり、攻め勝つサッカーとは、攻撃力サッカーのことではなく、趨勢のシュート・カウンターに備える守り勝つサッカーのことだということだろう。

 そういえば、あのブラジルサッカーも、守りの乱れを突かれ、準決勝でドイツのシュート・カウンターで大敗したのだ。攻撃力の中心、FWネイマールがケガで欠場したから、負けたのではない。守備力で負けた。

 一方、ドイツの強さは、ゴールキーパー(GK、ノイヤー)のカウンターに備えた守備力にあったことを忘れてはならないだろう。

 上記したように、これが堅守のギリシャ代表に学ぶことが多い理由だろう。

 「守備力は最大の攻撃なり」の時代といえまいか。 

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