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なるほど、これでわかった「オフサイド」

Imgp4283_1 (2014.06.17)  サッカーワールドカップのブラジル大会で、リーグ予選戦が佳境に入っているが、いまさら聞けない

 オフサイド

という反則ルールがこの大会を見るようになって、ようやくなるほどと具体的に理解できた。

 今大会から、オフサイドやゴール判定について、コンピューター画像判定が導入されたからだ。微妙な場合、その線引きの様子がテレビ画面に表示される。線審の判定が正しいかどうか、これでテレビ観戦者にもわかるのだ。

 ● 蹴った瞬間でポジションは決まる

 理屈の上では、

 オフサイドとは、

 相手陣営ピッチに設定されるオフサイドポジションにいる味方選手にパスを出す反則

のことであるのは知っていた。パスを出す選手がボールを蹴った瞬間にオフサイドポジションは決まる。

 問題は、オフサイドポジションは、次の3条件をすべて満たした場合に成立する。

 第一は、蹴った瞬間、パスを受ける選手はセンターラインより相手陣営にいること

 第二は、蹴った瞬間、パスを受ける選手は蹴った選手より前(相手陣営側)にいること(つまり、後ろパスは反則にはならない)

 第三は、これがポイントだが、蹴った瞬間、攻める奥のゴールから数えて2番目の相手チーム選手よりゴールに近いポジションにいた選手が、そのパスを受けること(一番奥の相手選手は、通常、相手ゴールキーパー。相手2番目選手というのは、普通は相手DF)。

 足先の一部でも前に引っかかっていれば、その選手がパスを受ければオフサイド。こうなると、知らずにオフサイドになっているケースがあるはずだ。

 第三は、わかりやすく言えば、蹴った瞬間、ゴールキーパを除いて、相手DFが一人もいない(つまりオフサイドになっている)ところにいた選手がパスを受けることである。それはいわば先回りの卑怯な戦法とみなされ、したがって紳士淑女のすることではないとして反則に問われるというわけだ。

 一方で、第三の条件では、オフサイドポジションにいても、オフサイドになると判断して、自らはパスを受けず、ほかの選手にゆずれば、現在では反則ではない。こういう巧妙なテクニックもあるという。

 また直接ゴールを狙うキックはすべて、当然だが、パスではないのでオフサイドにはならない。ただし、ゴールキックをした場合でも、ゴール枠のポストにあたり、その跳ね返ったボールをオフサイドポジションにいた選手がキックして蹴り込んでも、得点にはならない。 

 さらに、特殊なケースだが、シュートしたとき、オフサイドポジションにいた選手がボールに触らなくても、相手のゴールキーパーに露骨な守備妨害をすると、オフサイド宣告を受け、そのシュートがたとえ入ったとしても得点にはならない場合があるらしい。

 第二の条件から、後ろに蹴らざるを得ないコーナーキックもオフサイドにはならない。スローインは、そもそも最初からオフサイドの対象外と規定されている。

 ● 避けられぬ誤審

 こんな複雑なことを線審はフラッグの上げ下げで瞬時にこなしている。思うのだが、ゴール前に攻守の選手が殺到するような場合、状況がめまぐるしく、そして瞬時に変化する場合がほとんどだが、こうなるとオフサイドをめぐるトラブルは避けられないだろう。

 当然、いや、きっとどこかで、こんなややこしいルールなんか廃止しろという声が上がってもおかしくない。

 廃止しないとしても、だからといって、ビデオ判定が優れているかどうか、即断はできない。人間が試合をし、人間が反則を判定する。これがスポーツと思うからだ。

 いちいちコンピューターにおうかがいを立てなければ、試合ができないというのではスポーツの本来の姿からはほど遠い。スポーツはテレビゲームであってはなるまい。

 それはともかく、試合を見ながら、ブログ子は、どちらかというと主審ならなんとかできそうな気がした。が、とてもじゃないが、オフサイド判定の線審などは金輪際、できそうにないと思った。

 (写真は、ブラジル大会1次リーグ(日本対ギリシャ戦、0対0の引き分け))= 6月20日生放送のBS1テレビ画面より。「勝ち点3を取れなかったのが、なにより悔しい」(本田圭祐選手)。

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