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原因の特定は心理的に決められる

(2014.06.28)  BSの放送大学「錯覚の科学」という心理学が面白い。先日の講義は

 原因は心理的に決められる

だった。ある結果を招いた原因の特定は、いろいろある中から論理的、合理的に導かれるというよりも、人間はとかく心理的に決定するというのが結論。その論理には、まちがいではないが心理的な偏りがある。

 Imgp4376 どんな偏り(心理学的にはバイアスという)があるのか。

 たとえば、他人の成功については、その人の努力や才能ではなく、よく検討もしないで外的な要因を挙げる。これに対し、自分の成功の場合は自分の能力が高かったからだと、これといった根拠もなく内因だと決め込む傾向がある。

 なるほどとだれもが納得する傾向だ。

 このわかりやすい例のほかに、

 ある結果を招いた原因について、楽観的な要因に帰属させる人と、悲観的な要因に帰属させる人がいる。

 あるいは、原因を特殊なものに限定したがる傾向の人と、全体的に広げる傾向のある人に分類される。

 たとえば、一時的で特殊な失敗事例を取り上げて、

 Imgp4379_2 一事が万事、お前は何をやらせてもダメ

というのか、それとも

 まあ、これは特殊な例だから、まだまだわからない

と特殊を強調する傾向とがある。

 ブログ子は、ある結果について、どちらかという悲観的に考える傾向がある。これについて、

 人間万事塞翁が馬、失敗は成功の元というではないか

というのが楽観的な見方。

 実は、こうした傾向はイヌなどの動物でも同じような傾向があるらしい。

 ● 錯覚を活用し、心が軽くなる人生論も

 講義を聞いて、つくづく心理学の勉強をもっと学生時代にしておけばよかったと反省した。

 こう考えるのが悲観的な原因論。

 学ぶに遅いということはない。これを機会に大いに心理学に興味を持とうというのが楽観論的、前向きな原因論。

 こうした人間の錯覚心理をたくみに活用した人生論、たとえば心理学的人生論があってもいいような気にさせてくれた講義だった。心が軽くなる人生論である。

 ( 写真はダブルクリックすると拡大 )

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