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凧揚げ合戦の足元で 広がる砂丘侵食

Imgp3852  (2014.05.05) 恒例となっている

 浜松まつり、凧揚げ合戦

に大型連休中の先日、出かけた。浜松市南区の中田島砂丘が会場。ここは鳥取砂丘と九十九里浜(千葉県)と並んで日本の三大砂丘といわれている。

 砂丘のその手前、いわゆる風紋まつり広場の一角に、地元住民でつくる

 海岸侵食災害を考える会

が、中田島砂丘の砂がどんどん侵食され、少なくなっている

とその危機を訴えていた(写真右。以下、写真はダブルクリックで拡大)。

 なんと、この6年間(平成19年から25年)だけでも、天竜川河口の砂丘の様子が劇的に変化している写真を公開していた(写真左。写真の左側が北で、右が南で海。自転車道のカーブを基準に比較すると侵食の進み具合の様子がよくわかる)。

 Imgp3850 原因について、たずねると、天竜川に設けられた15のダムが砂を下流に流さず、せき止めていること(逆に言えば、ダム、たとえば佐久間ダムでは、たまる一方の砂害に悩んでいる)。もうひとつ、主に台風で、遠州灘の砂をさらっていくこと。

 このバランスが崩れて、いくら巨大なテトラポットを海中に沈めても侵食が止まらない。そのほか、遠州灘の沿岸流(離岸流や向岸流、循環流)など複雑な海流も原因らしい。

 ● 風紋写真家、加藤マサヨシ

 凧揚げで市民は上ばかり見ているが、足元の貴重な砂がいつまでもあるとは限らず、近い将来なくなるという現実があることを忘れてはなるまい。

 砂丘の美しい風紋の写真家としても知られている加藤マサヨシ氏。

 砂丘を考えるよすがとしたい。いずれも同氏の写真コレクションの一部である(海岸侵食災害を考える会提供。「補遺」参照)。

 この写真を見ていると、ブログ子は、詩人、井上靖の

 流星

を思い出す。中田島砂丘ではないが、若き日の井上靖が日本海側の内灘砂丘で詠んだ詩である。

 砂丘にはなぜか、人を感傷的にさせたり、詩人にさせたりする不思議な魔力がある。

  ● 注記

 砂浜の侵食については、最近の中日新聞社説(4月28日付)が

 やせる砂浜

というテーマで、なぎさのドライブウェーとして知られる石川県の千里浜、千葉県の九十九里浜など、白砂青松の海岸で侵食被害がほかでも深刻化している現状を紹介し、その再生について、全国の砂丘の取り組みを紹介している。

 社説によると、人工リーフ(潜堤)の設置、浜に砂を入れる養浜のほか、ほかでの浚渫の土砂を砂浜の沖合いに投入するなどさまざまな取り組みがなされている。

 しかし、波浪時には大量に浜砂が流出するという天候も深くかかわり、なかなかな決め手がないのが現状らしい。 

 ● 補遺 風紋写真=photo加藤マサヨシ

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投稿: longchamp soldes | 2014年5月10日 (土) 17時13分

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