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アンモナイトって、今の何の仲間? 

Imgp3956_2 (2014.05.12)  わかっているようで、わからないのが生物の進化。とくに、絶滅してしまった生き物は生き残った人類(ほ乳類)にはなかなか想像できない。

 先日、浜松科学館(浜松市)で、人気の恒例サイエンスアドベンチャーとして

 アンモナイトのレプリカを作ろう!

という小学生向きの体験講座が開かれた( 写真上 )。ブログ子もボランティアとして小学生と一緒に、粘土に石こうで型をとる作業に参加した。

 アンモナイトといえば、古生代の三葉虫と並んで、中生代の代表的な生き物として有名。絶滅したものの、グルグル巻きの巻貝の特徴が目印だ。

 ● 巻貝の仲間と思ったが

 Imgp3959_2ブログ子は、アンモナイトとは、てっきり巻貝の仲間と思っていた。酒のつまみ、浜松では「ながらみ」の類だろう。ところがなんと、イカやタコと同じ仲間の頭足類(綱)だとは知らなかった。あのグルグル巻きの貝殻のなかに、ヤドカリよろしくイカのような、あるいはタコのようなものが入っていたのだろうというのだから、びっくり(右の手引きパンフレット)。

 アンモナイトが巻貝の仲間ではないという理由は、貝殻はグルグルらせん状に巻いてはいるが、それが立体的にならないで、あくまで平面的な巻き方をしているかららしい。かつての時計のゼンマイ型なのだ。

 あのグルグル巻きは、身をまもるためのものではなく、なかに入っているイカやタコのための軽くできた浮力器官(いわば〝浮き袋〟?)だったという。

 あれやこれやと考えたが、そもそも絶滅してしまった生き物を、今生きている生き物の仲間のどれに相当するかという発想そのものがあまり適切ではないことに気づいた。絶滅してしまえば、たとえ今の生き物と似てはいても、かならずしもその仲間とはつながりなどないはずだからだ。

  さらにいえば、絶滅してしまった生き物は、現生の生き物からすれば、たとえ似ていても、それは見かけによらないものであると心得るのが賢明だろう。だからこそ、彼らは絶滅の道を歩んだのだから。

 アドベンチャーでは、アンモナイトの平面的なグルグル巻きのこの特徴を生かして、やわらかくした粘土にレプリカのアンモナイトを押し付けて型取りをする。そこへ水で溶かした石こうを流し込むという寸法なのだ。

 不器用なブログ子も実際にやってみたが、面白いほどうまく型取りができた。

 そのほか、温水でグニャグニャになった樹脂を粘土替りにして型に押し付けて

 カラフルなアンモナイト(レプリカ)

を作って楽しむこともできた( 左下写真 )。

 石こうのほうは、どんな形になるのか、小学生などは、石こうが固まるのが待ちきれない。あれこれ生乾きの石こうをいじりまわす。

 ● じっくり観察が科学の始まり

 Imgp3953 指導する先生もそんな参加者に、乾くまでの待ち時間を利用してアンモナイトとは何かを説明するのだから、大変である。しかも、3時間も小学生たちの関心を引き付けておくには、やはり指導する先生の経験に裏打ちされた巧みな話術が重要であることもわかった。

 先生によると、日本はアンモナイトの出土では世界有数であること、特に北海道、それも札幌市の東方に多く発見されること-などなどブログ子のとんと知らないことも子供たちに説明していた。

 待つこと1時間。以下のように石こう取りしたアンモナイトレプリカが見事に出来上がった。

  自分でせっせとつくったこともあるのだろうが、これを見て、しみじみ

 アンモナイトは巻貝の仲間じゃない

と思えるようになってきた。手作業を通じて、ものをじっくり観察する。これこそ、今も変わらない科学の始まりだろう。 

Imgp3961_1_3

 ● 補遺

 下の図からは、海でアンモナイトが栄えた時代は、陸では恐竜などのは虫類もまた繁栄していた様子がわかる。それがどういうわけか、アンモナイトも恐竜も同じ時期、今から約6500万年前に絶滅している。

  Imgp2323_1_1

 ( 図= 放送大学「生物の進化と絶滅」。2013年12月11日放送テレビ画面より )

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