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耳に残った「耳のかゆい」話

(2014.04.06)  「耳が痛い」というのは、

 相手の言うことが自分の欠点に触れていて、聞くのがつらい

という意味だ。だれでも経験がある話。

 Imgp3407 ところで、

 「耳がかゆい」というのは、どういう意味か。

 私の愛用している「新明解国語辞典」によると、

 他人に自分のうわさや批判をされて、平静な気持ちでいられない

という意味。STAP細胞論文で渦中にある若い研究者、小保方晴子さんも今は、そんな心境だろう。

 そんな人でなくても、ブログ子もそうだが、平凡な人生を送っているシニアにも、たいていそんなことは、人生、一度ならずある。

 ところが、今年になって、ブログ子はここ2、3か月、何がきっかけかは分からないのだが、

 本当に右耳の中がときどきかゆい

ということに悩まされていた。左耳は大丈夫なのに、右だけが耳穴(外耳道)を少し入ったところが思い出したようにかゆくなる。何かが詰まっているような感覚になる。

 親しい人に耳の中をのぞいてみてもらったのだが、目立った異常はない。

 仕方なく、見えないもっと奥の鼓膜のあたりに耳あかがたまっているのかもしれないと、綿棒や耳掻きのようなもので、掘り出せるのではないかといじってみた。

 そうすると、なんだか、余計にかゆくなる頻度が増してきたように感じた。

 そんなこんなで、ついに近所の耳鼻科医院に出かけた。

 60年以上の人生で初めて耳鼻科に行ったのだが、医学博士の学位まで持っている先生曰く。

 「かゆい原因は、あれこれ耳穴をかくからだ」

と即答してくれた。かかなければ、耳はかゆくならない。かくから耳穴の皮膚に傷がつき、ますますかゆくなる。かゆくなるのは生体からの「かくな」という警告なのだ。そればかりか、自然の生体反応で耳は耳あかを外に出そうとしているのに、かくことでかえってそのあかを奥の鼓膜のほうに押し込む逆効果になっているのだそうだ。せっかくの生体の仕事をじゃましているのだ。

 そういって、先生は奥の鼓膜近くに詰まっていた耳あかをあっという間に取り除いてくれた。そして、かゆみ止めをサッとひと塗りして治療は完了。

 以後、耳のかゆみは完全に消えた。

 中耳、内耳も含めて耳は、通常、ほかの動物の場合も含めて人が耳の中を一生いじらなくてもいいように、耳あかや老廃物を自ら処理できる自前の仕組みを持っている

として、綿棒などの耳かき道具不要論、さらには廃棄論を診察室で話してくれた。

 この話は、何も耳だけには限らないように思った。自然治癒力というべきか、人体の巧妙な仕組みをもっとよく知り、大切にしたい。

 耳に残る先生の話だった。

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