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人間、万事塞翁が馬の年にしたい

(2014.01.12)  日本語として使われている漢字を集めた「新潮日本語漢字辞典」には、

 Imgp2611_2 馬が三つも積み重なった「驫」

という字が出ている。ヒョウと読むらしいが、意味は

 多くの馬が走る様子

をさすらしい。なんとも勢いのある力強い様子であり、今年がそんな年であることを願わずにはいられない。

 ブログ子の住む近所に浜松市博物館があるのだが、馬をテーマにした今年のお正月向け展示をしていたので、先日天気も良く風もないので散歩がてら出かけてみた。

 馬へん、あるいは馬のつくり、変体字あわせて、日本ではこれまでに約300文字近い漢字が使われてきたとあった。それだけ、馬は暮らしに根付いていたらしい(写真上 = 馬という字の甲骨文字、金文から楷書までの成り立ちの変遷 = 同テーマ展パネルから)。

 日本では、4、5世紀には馬が生活に入り込んでいたらしい。浜松近郊でも、たとえば、郷ヶ平3号墳(浜松市北区都田)には、りっぱな

 Imgp2608 馬と馬曳きの埴輪(飾り馬)

がほぼ完全な形で出土している( 写真右 = 古墳時代中期の5世紀 )。

 埴輪だけでなく、蜆塚1号墳(横穴式石室、中区蜆塚公園内)からは、馬に実際に取り付けられたであろう金メッキのような金銅製馬具飾り(古墳時代終末期=7世紀か) も展示されていた。

 浜松市周辺では有名な伊場遺跡(中区東伊場)からは、足をかける木製「鐙(あぶみ)」も出てきており、実際に古代人も馬に乗ったことがわかる( 古墳時代7世紀)。

 Imgp2610 この遺跡からは、ひもかけ穴のある今も色彩の鮮やかな絵馬が出土している( 写真左 = 奈良-平安時代 )

  このように暮らしの中の馬と言えば、合格祈願の絵馬を思い浮かべるが、それらとならんで全国的には生活のなかに浸透していたのは、今の郷土玩具(土人形)。庶民のささやかな願いのいったんを知ることのできる貴重な文化財だろう( 写真下 )

  ● くよくよせず、手綱もゆるめず

 最後に、一筆、午年にちなんで、鉛筆ではあるが

 「馬」

と書いて、一年間襖に貼り付けてみた(写真最下段)。

 人間、万事塞翁が馬

 つまり、幸運と思ったことも、それが実は不幸の始まりになるかもしれない。逆に不幸だと嘆いたことも、意外にも幸せの始まりだったりする。くよくよせず、また、

 人生、手綱をゆるめないで暮らそう

というつもりで、書いてみた。

  ( 写真は、いずれもダブルクリックで拡大できる )

 Imgp2609  Imgp2612

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