« 続「女は美貌、男は健康」 浜松・忘年会 | トップページ | 古典力学の非常識、量子力学の常識 »

うな丼の未来とは 「運鈍根」の塚本勝巳氏

(2013.12.01) ときどきこの欄でも取り上げているが、週刊誌「アエラ」11月18日号「現代の肖像」コーナーに

 Image1933 全身研究者、塚本勝巳

というのが、載っている( =写真 )。

 世界的な海洋生物学者というよりも、日本では名だたるウナギ研究者といったほうが、わかりやすいかもしれない。長年謎だったニホンウナギの産卵場所をついに突き止めたことで話題になった研究者である。

 ブログ子も、昨年の今時分の

 「浜名湖をめぐる研究者の会」(東大農学部の弁天島水産実験所主催)

でお会いしたことがある。その人が、この記事によると、うな丼の将来のためには、

 獲るな食べるな天然ウナギ

ということを公開シンポジウム( 補遺 )で訴えている。

Image1952  実は、最近の静岡県や浜名湖協議会では、もう一つ、産卵を控えた天然親ウナギを買い上げる

 獲って再び放流せよ

という運動を展開している( 写真= 11月2日付中日新聞1面 )。南海まで産卵に出かけて、その何倍もの稚魚が再び戻って来てほしいというわけだ。

 一種の放牧、畜牧。

 気長に資源の回復を待つ。

 うな丼の将来は、この単純明解さの先にあるのだろう。

 塚本さんも、いい研究というのは

 「運と根気。何回失敗してもへこたれない、ニブさ」

だと語っている。これは、謙遜でもウソでもない。「運鈍根」のこれで、だれもなしえなかったニホンウナギの産卵場所を突き止めたのだから。

 一言で言えば、やや能天気な鈍感力がいいらしい。

 親ウナギの放流も、10年気長な鈍感力で成果を見極めたい。

● 補遺

 この「うな丼の未来」についの詳しいことは、東アジア鰻資源協議会日本支部編による

 『うな丼の未来』(青土社、2013)

がある。東大農学部大学院のシンポジウム(2013年7月)をまとめたもの。塚本氏の基調講演内容のほか、ウナギの持続的な利用には何が今求められているのかを考えている。

|

« 続「女は美貌、男は健康」 浜松・忘年会 | トップページ | 古典力学の非常識、量子力学の常識 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/58679124

この記事へのトラックバック一覧です: うな丼の未来とは 「運鈍根」の塚本勝巳氏:

« 続「女は美貌、男は健康」 浜松・忘年会 | トップページ | 古典力学の非常識、量子力学の常識 »