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浜岡原発、段丘域の活断層再調査しっかり

Image180720130727 (2013.07.28)  中部電力が、南海トラフ浜岡原発の敷地内を走るH断層系が本当に活断層ではないのかどうか、同社自らの過去の判断を確認するための補充、再調査に乗り出した(写真上= 2013年7月27日付中日新聞朝刊1面)。

 英断であり、静岡県民として大いに歓迎したい。

 再調査する敷地北部(後期更新世地層)には、過去何回も(活断層などによって)隆起したことをうかがわせる段丘がいくつもある。このことを念頭に、念入りで説得力のある地質学的な再調査をすべきであろう。

 青森県の東通原発や再処理工場でも、こうした段丘があり、敷地内に活断層があると規制委から指摘されている。浜岡原発と似た地形なのが注目される。

 新しい規制基準では、敷地内の断層は、まずもってすべて活断層であると想定される。安全審査をパスするには、活断層ではないとの具体的な証拠の提出が電力会社に求められる。活断層であるのかどうか判断できないものは、安全側にたって活断層とみなされる。これでは再稼動はできないことになる。

 確定できない場合は、さらに過去にさかのぼって調査し、確定判断をする。今回の調査もこのためであり、かつての保安院に指摘された点について確答するためだ。

 これまでは判断できないものは、白だったが、今度からは、白でもグレーでもなく、黒と厳しくなった。敷地や周辺には、かならず活断層があるとの想定で審査が行なわれるのだ。それがいやなら、電力側は審査想定を否定する合理的な証拠を示す義務が課せられている。

  Image1811 新しく定義された活断層とは、今から約13万年前以降の後期更新世の地層に動いた形跡のある断層。これまた過去に余計にさかのぼる分、厳しくなった。

 陸側の段丘だけでなく、海側にも巨大な活断層を思わせる「たわみ」のあることが名古屋大学研究グループによって、最近指摘されてもいる。この事実も、実は東通原発と似た状況なのが、不気味である。

 ともかく、ごまかしのないきちんとした再調査は、中電にとってはもちろん、静岡県民にとっても、大きな恩恵をもたらすであろうことは間違いない。

 ( 写真下= 中電の地質調査の実施に関する発表資料。同社ホームページより。太いピンク破線で丸く印のついた補充調査地域には段丘があることがはっきりとわかる。 )

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