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世界最古の古代ヨーロッパ黄金天文盤

Dsc02037 (2013.07.19)  先月、世界記憶遺産に登録されたことは知っていたが、それがどのような記憶遺産なのか知らなかった。ところが、先日夜、BSコズミックフロントで

 世界最古の古代ヨーロッパ天文盤

という番組が紹介されていた。

 2002年にドイツ中部のネブラという町の郊外、ミッテルベルクの山頂で発見された。太陽の動きなどを知る携帯用の農業暦円盤で、

 ネブラスカイディスク

と名づけられているらしい(写真上。直径約32センチ)。

 ● ドイツで発見、年代は3600年前

 もっともブログ子を驚かせたのは、それが付着していた植物の同位体年代測定で、

 なんと今から約3600年前

ということだった。2005年にまとめられた研究チームの結論らしい。

 Dsc02036 紀元前1600年ごろといえば、西ヨーロッパにはこれという文明がなかったとされてきた時代である。中国では殷の時代が始まったころ、ヨーロッパアルプスの南にあり、比較的に開けた地中海のギリシャ文明でも、栄え始める数百年も前の時代である。

 そんな時代のドイツ、フランスといった西ヨーロッパに高度な天文知識を操作できる金象嵌の天文盤があったなどとは驚きだ。

 当時はまだ文字などはなかったらしいが、そんなはずはあるまい。季節ごとの太陽の動きを正確に把握し、月の動きとの関連もわかるという農業暦のようなこれほどの高度な知識が文字なしで伝承するはずはないと思う。

 というのは、大きさが30センチ強と携帯に適したものであることから、また、比較的に浅いところにうずめられたことから、かなりの数がつくられ、ある程度普及していたことを示しているように思う。とすれば、いまだ知られざる高度な文化、文明が古代ヨーロッパにあったことを示唆しているように思う。

 ● ギリシャのアンティキテラとの類似性

 それで思い出すのは、このブログ(注記)でも取り上げた

 アンティキテラの機械(古代ギリシャの日食月食予測盤)

である。制作年代は、アルキメデスの時代、というから紀元前200年前後らしい。

 Dsc02027 思うに、今回の携帯用の天文盤の大きさといい、使用目的といい、その精巧さといい、よく似ている。

 ヨーロッパアルプスで隔てられていたとはいえ、そして、1400年以上のへだたりがあるとはいえ、今回の天文盤は、きっとギリシャの天文予測機械に大きな影響を与えたと、ブログ子は思う。

  ● 注記

 該当のブログは

 天文学の〝モナリザ〟=

 http://lowell.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-77a8.html 

  (写真は、いずれもNHK番組の画面より。

 写真上= 修復後のディスク。青色は銅板についた緑青(銅像の色)。もともとの使用中の天文盤は星空を表すような黒色だった(銅板を高温処理をした結果、写真中)。

 写真下= 発見時の腐食の進んだディスク。緑青が銅板を保護してはいたものの、腐食はかなり進んでいた。修復技術の発達で緑青が銅板を覆っていた状態にまで復原できたらしい。いずれも、写真をダブルクリックすれば拡大写真に)

 補遺 古代の「オーパーツ」

 〝場違いな〟人工加工物のことを

 オーパーツ

というらしい。スカイディスクは、まさに古代ヨーロッパのそれである。この10年の研究から、場違いではないなら、紀元前1600年以上も前に栄えた、それにふさわしい失われたというべきか、未知の古代ヨーロッパ文明があったと思う。地中海周辺のギリシャやローマではなく、ヨーロッパアルプスの北側、たとえば、かつての東ドイツあたりなどにである。

 この番組を見終わって、ふと思った。

 逆に、「ナスカの地上絵」のように、これまでオーパーツというのは、よく面白半分に

 高度な文明を持った宇宙人がもたらしたもの

として片づけられたり、語られたりすることが多い。古代エジプトをめぐる映画「スターゲイト」(1994年)などはその大掛かりな代表例かもしれない。なにしろ、巨大ピラミッドは高度文明の宇宙人がつくったオーパーツだというのだから。

 しかし、スカイディスクの研究が示したことを考え合わせると、オーパーツも、

 本気で

 失われた古代地球文明の見地

から分析しなおす必要があるのではないか。これこそが、納得できるまで突き詰めてみるという科学的な態度であろう。その走りがこのスカイディスクではないか。

 この番組は、私たちは過去の文明について過小評価しすぎている、あるいは現代文明におごりすぎていることを強く示唆しているように思う。

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コメント

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投稿: 時計 電池 | 2013年7月28日 (日) 01時19分

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投稿: rusty hearts power level | 2013年7月28日 (日) 12時54分

私と同じ日に見てたんですね。
これは私の宇宙人UFOブログで取り上げました。
超古代文明についても書いていますので。
ヨーロッパがけっして野蛮な未開地ではなかった証拠として、うれしいです。
私はヨーロッパびいき、ドイツびいきですので。
たまには来てくださいね。
「未確認飛行物体・地球外知的生命体」で検索
今後ともよろしくです。

投稿: 古瀬 茂 | 2013年8月 5日 (月) 21時49分

私も偶々ですが、この番組を見ました。確かに、これまでの古代史を書き直す必要がある画期的な発見だと思います。因みに、私は以前『ブラック・アテナ』(新評論刊)という翻訳を出版させて頂き、いろいろ勉強させてもらいました。実は、その前に、セネガルの物理学者で思想家のシェック・アンタ・ディオップの著作から、エジプト文明の黒人アフリカ起源説を読んでいましたので、「さも有りなむ」と特に驚くことはありませんでした。ですから今回のヨーロッパ古代文明の発見も、大いに感銘を受けましたが、もともと「歴史は時代の支配者によって書かれるもの」との認識に変わりはありません。事実日本の高校教科書の「世界史」が旧態依然のままです。左様に人の意識変革は容易でありません。しかし今はとにもかくにも今日のグローバル化世界の「闇」を解明して、私たちにまだ未来があることを誰かが証明しなければならないと思っています。これをご縁に貴兄のご意見・ご助言頂ければ幸いです

投稿: 片岡 幸彦 | 2013年8月24日 (土) 21時07分

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