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心があたたまる「銭湯」 イン 浜松

(2013.03.27)  家庭風呂の味気なさを感じて、たまには郊外の広々としたスーパー銭湯に出かけることがある。

 Image832_3 それもいいが、たまには、ふと

 まちなかの公衆浴場、いわゆる銭湯

に出かけることもある(写真)。入浴料金は、スーパー銭湯の半額くらいの330円(子ども120円)。ちゃんと超音波気泡風呂もある。番台のおばさんに聞いたら、浜松では

 「うちを入れて、もう2軒しかない」

ということだった。うちというのは、浜松市中心街にごく近い(大工町)。もう一軒は、かなり郊外にある。かつて昭和30年代には市内に数10件以上あったらしい。

 お客は、男湯も女湯も、たいていシニアである。女湯のお客が、番台のおばさんに向かって、

 「500円貸してえ」

と声がかかっていた。おばさん、いいよ、ハイという声。心があたたまる庶民のお風呂屋さんなのだ。

 浴室の入り口に

 「入浴心得」という立派な額。

 浴室内では、せんたくなど、不潔な行為はしないでください

とあった。いかにも庶民の湯らしい。体重計も、貫禄のある昭和30年代の骨董品のような重厚なつくり。そばのデジタル体重計がいかにも、貧弱にみえたのは気のせいか。

 男湯でも、

 「背中を流しましょう」

と見ず知らずの高齢者が声をかけてくれる。恐縮至極。が、これまた、心があたたまる。

 そんな銭湯、公衆浴場だが、実は、どの県でも入浴料金(330円)は勝手には設定できない仕組みになっている。どういうことか。

 昭和21年にできた物価統制令(通称、物統令)で、いちいち県などの審議会で決める統制額(上限値)以下で営業することが義務付けられている。こんな、〝へんてこな〟制度に今もって縛られているのは、まちの銭湯だけ。スーパー銭湯などはこの制約に縛られない特殊浴場なのだ。その分、自治体からの保護もない。

 Image833_2 浜松市では、もう値上げ(上限値改訂)はここ8年据え置かれたまま。経営は苦しいらしい。銭湯としては、上限値をもっと思い切って上げてもらって、自由にさせてほしいところだろう。

 でも、庶民の衛生を考えるとやたらに上限値を上げることは、自治体としてはむずかしい。銭湯側にも、制限がある分、やたらに新規の営業許可は出さないという保護の見返りもある、という仕組みだ。

 そんな、こんなで、まちなかの銭湯で一風呂浴び、心あたたまるひと時を楽しめるのも、なんだか、そう長くはないような気がした。

 1970年代、南こうせつと姫が歌ってヒットした「神田川」。「二人で行った横丁の風呂屋」とうたう。若かったあのころは、もう二度と帰ってはこない。

 補遺

 昭和が少しずつ遠くなるようで、さびしいが、ブログ子の行きつけの銭湯の

 営業のご案内

をここに、記録として掲載しておきたい(写真下)。   

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