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誓いと鎮魂のデモに参加して          「3.11」福島ルポ

(2013.03.18)  先日3月11日、福島市で行なわれた原発再稼働に反対する脱原発「3.11」福島行動に参加した。主催者によると1350人もの人や団体が参加した。

 Image80320130318_2 ブログ子がどんな思いで参加し、デモ行進で何をどう感じたか。週刊の機関紙「前進」の投稿欄に投稿した。それが、早速、3月18日付に掲載されている(写真上= 同紙「団結ひろば」)。

 ここに、見出しとともにその全文を再掲載しておきたい。「3.11」の原点は福島であることを忘れてほしくないからだ。

 ● 福島「吾妻連峰」仰いで

 浜岡原発をかかえる静岡県から、先の「3.11反原発福島行動」のデモに参加した。

 参加に先立ち、当日雪の朝、福島市内の県庁に隣接する紅葉山公園を訪れた。

 浪江町など原発事故周辺を除けば、ここは放射能が全国でも、また福島県内と比べても高線量であることで知られている。そのことを設置されている放射線モニタリングポストで確かめたかったからだ。

 毎時0.63マイクロシーベルト(事故前の最大値0.046マイクロシーベルト)。年間に換算すると約2.7ミリシーベルトとやはり高い。これが公式記録だが、この数か月、いっこうに下がる気配がないのに驚いた。持参した簡易計測器の安定値では、3.9ミリシーベルトにもなった。安全とされる許容限度の年間1.0ミリシーベルトをかなり超えている。

 こういう厳しい現実は、東京ではなく、やはり福島にあってこそ実感できる。科学ジャーナリストとしてそう思う。

 その後、福島県庁前を通り、デモ行進したが、行進の内、外と交互に入れ替わりながらJR福島駅まで1時間ほど脱原発を叫んだ。内にあっては、日本一危険な南海トラフ「浜岡原発」を1日も早く廃炉にしようと誓った。

 そして、行進の外にあっては「夢と希望 ふんばっぺ福島」という高々と掲げられた街角のメッセージに共感を覚えた。ここには県民の決意のほどがうかがえる。

 市内を静かに見下ろす雪の吾妻連峰の山々も同じ気持ちだろう。

 連峰にかかる夕日を眺めながらの、決意と鎮魂の現地デモとなった。雪山春遠からじ、である。

 公平・中立をよそおうメディアや一部科学者たちとの闘いの始まりという意味で、私にとって新たなる未来への旅立ちでもあったように思う。

 ● 忘れまい「3.11」の原点は福島

 投書にも書いたが、福島の地に立ってこそ、「3.11」とは何かが肌で感じられるし、みえてくる。それは決して東京ではわからない。その原点を風化させてはなるまい。

 Dsc01274 なのに、なぜか、全国紙はもちろん、地元2紙にもデモの様子についてほとんど記事らしいものはない。まるでデモそのものがなかったかのようである(写真下= 福島市内を行進するデモの様子。3月11日午後)。

 丸2年がたった「3.11」については、「週刊金曜日」(2013年3月15日号)でも、

 東北復興の壁

という特集を組んで、いち早く全国の抗議集会やデモの様子を伝えている。

 原発ゼロへ大行動

という記事がそれである。確かに3月9日の明治公園集会、3月10日の日比谷野外音楽堂や国会周辺抗議集会、さらには3月11日の東電本社前アクションについては、詳しくその様子が紹介されている。

 しかし、肝心の現地福島でのデモ(3月11日)については、一言も言及がない。東京のほうがなにかとアピール性があることはわかるが、これでは本末転倒といわれても仕方あるまい。早くも福島風化が始まっている。

 ● 地元2紙にも問題

 地元紙の福島民報や福島民友は、ともに被災者や原発事故の風化を懸念する論説や記事を掲載している。

 とすれば、風化させないために、そして「3.11」の原点を見誤らせないためにも、福島から声を上げていくことが大事であろう。共感を巻き起こそうとしている動きに対しては、無視するのではなく、党派によらず柔軟に対応しようという視野の広さが地元紙に求められているのではないか。わかりやすく言えば、県民目線を大切にするということだろう。

 深刻な風化問題は、党派性とか、イデオロギーうんぬんとは、およそ関係がない。メディアの姿勢も問われた「3.11」だったと思う。

 ● 補遺 福島行動2013全記録 2013.07.05

 この福島行動については、

 新自由主義と対決すると銘打った総合雑誌「序局」第4号(2013年5月発行)

にその記録をまとめた詳細な特集がある。このなかには、

 ふくしま共同診療所 開設3カ月

というのもあり、所長の松江寛人さんの報告会発言(3月10日、福島市内)のほぼ全部が収録されている。

 たとえば、A2判定で「精密検査は必要ない」という乱暴な県の検査態勢がまかり通っている現状について、なぜ精密検査が必要ないのか(国立がんセンターで長年にわたり放射能検査にたずさわってきた専門医としてとうてい)理解できないと告発している。 

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