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針の穴に糸を通す イン 浜松科学館

Image14012  (2012.12.17)  ことの難しさを表現する言葉に

 針の穴に糸を通すような

という言い方がある。針の穴にゾウを通すという言い方もあるらしい。とても、無理だ、とてもじゃないが不可能という意味になる。

 小さな子どもたちに、ごく薄い透明なプラスチック板を見本の絵の上において絵をなぞって写し取り、あるいはそれにオリジナルな絵を書き加えて、出来上がったのをトースターで、食パンよろしく焼き上げるという

 プラ板工作 

をやってもらった。ボランティアとして参加している浜松科学館の年間行事のうち最大のイベント

 おや!なぜ?横丁

の40以上の出店ブースの一つである。プラスチックの板は、10秒前後、熱を加えると大幅に、約3分の1くらいに縮まる。

 透明なプラスチックの板に自分で描いたのが熱で小さくなり、焼く前に空けた穴に飾りひもを通せば、立派なストラップになるのだから、しかも塗り絵もできるとあって、子どもたちには人気。付き添いできたお母さん方もついつい、自分でもつくってしまう。だがら、小学校に上がる前の幼児や小学校低学年が、親子で一番参加しやすいテーマということになる( 写真上 )。

 子どもでも簡単にできると思っていたが、

 小さな穴に糸のようなひもを通す

というのは幼児には大変に難しいことらしいことがわかった。直径2、3ミリの穴に穂先の少しばらけたひもをどうしたら、うまく通せるか。子どもたちは悪戦苦闘する。

 ひもの先を指でひねって尖らせようとする子ども。つばをつけてとがらせようとする幼児もいたが、なかなか容易ではないようだ。せいぜい半分くらいしか成功しない。

 ただ、さすがに、小学低学年になると、この穴通しは、7、8割はできる。ただし、その後の

 ひも結び

では、どんな結び方でもいいから、とにかくうまくできたのは、3分の1くらい。日常生活で、ちょうちょ結び、まる結びといったような「結ぶ」という行為があまりないからだろう。

 そんな中、ある低学年の男の子が、なんと

 本結び( 写真下 )

をして見せてくれた。ブログ子は、恥ずかしい話だが、これまで一度もこんな結び方をしたことがない。だから、この子どもの結び方はまちがいだと思ったくらいだ。

 そのやり方は、

 ひもの端を、まず、1回からめて結び、続いて、もう1回、今度は最初とは逆向きにひもをからめて結ぶやりかた

である。これだと、いかなひもはほどけない。

 Image1405 事実、子どもの〝まちがい〟を直そうとして、解こうとしたが、解けなかった。ブログ子は、これまで、2回目も同じ方向にからめていた。このやり方でも結びとしては問題はないが、解けにくい堅い結びという点では、この子どもの結び方が断然正解なのだ。

 そこで、調べてみて驚いた。

 この本結びという結び方は、なんと、人類では、新石器時代から知っていた結び方。しかもそれは、ロープ結びといって、結びの基本中の基本らしいことを知って二度びっくりした。

 60歳すぎまで一度も気づかなかったことを小さな子どもに教えられた1日だった。ボランティアに参加していなければ、死ぬまで「本結び」など知ることはなかったであろう。

  注記

 Image13941_2 このほか、イベントでは、浜松医科大学奇術部サークルの科学マジック

 I.ニュートンもびっくり、重力に逆らう「防すい棒」

にも感心した。丸い棒のほうは、ころころ坂道を転がり落ちる。なのに、防すい棒は坂道をゆっくりと登っていく。既製品らしいのだが、タネを想像するのにちょっと戸惑った( 写真下 )。

 

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