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赤ちゃん、「進化」を歩む  サルとの比較 

(2012.10.03) 先日、深夜のプレミアム放送を見ていたら、赤ちゃんが生まれてから1歳になるまで、その驚異の適応力について紹介していた。

 しかし、ブログ子は、生まれた後の驚くべき適応力よりも、生まれたばかりの赤ちゃんが、いかにこれまでの人類の進化の足跡を残しているか、ということをあらためて〝発見〟し驚いた。

 赤ちゃんは、4足歩行から何らかの必要性から2足歩行に移行したという人類の進化の歴史の〝生き証人〟なのだ。

 生まれたばかりの赤ちゃんが、五体満足かどうか、チェックする方法として、一番簡単な方法は生まれたばかりの赤ちゃんを水槽にザブンとばかり、投げ込むだけでいいのだそうだ。たいていの赤ちゃんは、多少、ぎこちないが、五体満足であれば、なんと手足をバタバタして泳ぐ。そして魚のようにわずかだが、前に進む。

 その様子をブログ子は直接観察する機会があったが、確かに赤ちゃんは泳ぐ。これは人間がかつて「魚」だったことの反映らしい。赤ちゃんは教えられなくても、その骨格がかすかではあろうが、数億年前の魚時代のことを覚えている。

 件の番組では、生まれたばかりの赤ちゃんをかかえて、床に足がくっつくようにしてやると、なんとこれまた左右の足を交互に動かし、いかにももう歩いていますというようなしぐさをする。これにはびっくりした。サルにはこうしたしぐさはないらしい。人類がかつて、たとえば500万年前には歩いていたらしいことの一つの証拠であろう。骨格が当時のことを覚えているのだ。

 そればかりか、仰向けで生まれた人間の赤ちゃんは、はいはいの準備段階の寝返りが、チンパンジーの赤ちゃんよりも遅い。その分、はいはい期間は短い。サルは、その逆で寝返りが早く、いつまでもはいはい。おすわりはおぼつかない。人間の赤ちゃんは、はいはいという4足歩行の進化の記憶が薄れている。これに対し、サルは4足歩行の記憶をしっかり骨格に刻み付けている。2足歩行の準備段階であるおすわりは、サルの赤ちゃんにはなかなかできない、人間の赤ちゃんの得意芸なのだ。人類進化の記憶が骨格にあるからだろう。

 おすわりができれば、手が自由に使える。だから人間にとっては、早く4足歩行のはいはいをクリアし、おすわりができることが必要だった。おすわりができれば、いわゆる「立っち」まではあと一息だ。生まれて1年後には、立っち。そしてすぐに背中に重い荷物を背負うこともできるくらいにしっかりした足取りれになる。

 それに比べ、サルはそれがいつまでたってもできない。今も4足歩行のチンパンジーはおすわりができる必要はない。それよりもはいはいが早く、しかも長く確実にできることが生きるためには重要なのだ。サルの赤ちゃんの骨格がそうなっている。

 こうかんがえれば、人間の赤ちゃんの成長は理解できる。

 だから、赤ちゃんは「進化」を歩いているのだ。赤ちゃんは生まれた環境にたくみに適応できる天才だが、人類進化の生き証人でもあるのだ。

 これを言い換えれば、生まれたばかりの赤ちゃんは、生命が地球上に誕生して以来の記憶を持っているという意味で、約40億歳ともいえる。

   こう考えると、DNAという物質が主役であり、生物はその入れ物として一時的に存在するにすぎないのではないかとさえ思えてくる。

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