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正体は〝ヘスダレンの光〟?          UFOとは何か

Image1012ufo (2012.09.25)   NHKのBSプレミアム番組を見ていたら、UFO現象の驚異の正体というドキュメンタリーを放送していた。ブログ子も、かつて金沢市上空にあらわれたソロバン玉形のUFOをビデオ撮影することに成功したとされる金沢市職員の話を取材したことがある( 写真=1989年7月上旬の夕方、金沢市上空 )。だから、興味を持って拝見した。

 結論を先に言ってしまうと、UFOの正体は

 ノルウェーでときどき見られる大気中のプラズマ発光現象〝ヘスダレンの光〟

ではないかというのだ。実験室で強力な電磁波を発生させた検証実験でも、目撃情報に似た発光現象がほぼ再現できていた。正体解明に向けた有力な仮説であろう。

 UFOというと、とかく高度な文明を持った宇宙人を思い浮かべがちだ。しかし、これまでの50年間、疑わしい1例を除いてただの一度も、そうした宇宙人からの何らかの連絡が電波望遠鏡でとらえられたことはない。本当に宇宙人がUFOに乗って地球にやってきた、あるいは宇宙に宇宙人が存在するなら、地球に出かける前、あるいは向かっている途中に何らかの信号を地球に送信してくるはずだろう。

 ところが、当然あってもいいのに、いくら待ち受けていても、そんな電波はどこからも地球には届いていないのだ。

 一方、米国防省から依頼を受けた世界的な天文学者、アレン・ハイネック博士はUFO現象について世界中から目撃情報を大量に収集し、その分析を報告書(1966年)にまとめている( 注記 )。

 それによると、収集した目撃情報のうち正体不明の割合は約20%。ウソでもいたずらでも、インチキでもないのに、いくら検討しても、科学的、合理的にその正体を説明できない、つまり正体不明としかいいようのないものがこんなにあるというのだ。その後、1995年にまとめられた米異常現象分析センターの最終レポートでも、パイロットなど信頼できる人物からの目撃情報を基にした分析からも、なんと同程度の割合が正体不明だった。

 さらに、フランス国立宇宙研究センターの未確認飛行物体研究所(GEIPAN)も、この50年近くに収集した目撃情報1200件近くを分析した。同研究所のホームページ( http://www.cnes-geipan.fr/ )上に公開されている最新の分析によると、これまた22%が正体不明なのである。

 宇宙人からの連絡がこの50年に一度も地球には届いていないのに、科学的には正体不明としか言いようのない現象が、どの機関でもほぼ同じ20%前後というのは、どう解釈すればいいのだろう。

 もっとも素直な解釈は、

 UFO現象は大気圏外の宇宙現象とは無関係であり、大気圏内の地球現象である

ということだろう。しかも、国を変えても、分析の時期を変えて調べてみても、正体不明の割合が20%前後で一定だということは、

 UFO現象は、一定の条件を満たしさえすれば、いつでも、どこでも起こり得る自然現象である

ということになる。ウソやいたずらなどの気まぐれな人間現象では、いくら巧みに専門家のを目をごまかしたとしても、常にほぼ一定割合にはならない。人間現象には、流行ったり廃れたりがあるからだ。少なくとも正体不明20%の大部分は、条件さえ整えばいつでも起きる自然現象なのだ。

 では、どんな自然現象か。

 番組では、正体不明のUFO発光現象の光の分光観測から、その成分を割り出していた。すると、窒素、酸素などの空気の成分と、鉄、珪素などの土の成分が検出されたというのだ。つまり、一定の条件を満たした地上の土が舞い上がり、それが地上からの強い電磁波を受けてプラズマ発光するという仮説を紹介していた。

 電磁波の発生源は、石英などがとれた鉱山跡などらしい。そこから発生した弱い電磁波が、何らかの条件が整うと、強められる。それが空中に漂う土ぼこりに発光現象を引き起こさせるというのだ。

 Image1072ufo この仮説の検証が実験室で再現されていたが、もっともらしい結果になっていた。発光するだけではなく、オーロラのように動き回る様子にブログ子もびっくりした。しかし実験室で成功したからといって、発光条件を整えにくい屋外や自然環境の中で成功するとは限らない。今後、さまざまな仮説を立てて、さらに検証する必要があろう。

 こうなると、UFOは非科学的だ、とはなから切り捨てるのは、科学的な態度とは言えないということになりそうだ。正体不明とされた目撃情報を納得いくまで合理的に突き詰めていく態度こそ、本当の科学的姿勢だといえるだろう。

  注記

 アレン・ハイネックの報告書の概要と博士の見解については

 『UFOとは何か』(角川文庫、1981)

が参考になる( 写真下 )。

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