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ウナギが〝絶滅危惧種〟に指定 ?

(2012.09.15)  昨年の地上デジタル放送化後の最近のテレビでは、もはや新聞の番組欄を完全に無用なものにした。テレビ自体に番組表が送信されてくるからだ。その上、紙メディアの新聞の強みのはずのニュースでも、速報ではテレビに追い抜かれようとしていることを実感した。

 インターネットに接続されているテレビ画面をリモコンで操作していたら、

 読売新聞電子版が、ニホンウナギ、準絶滅危惧種に指定検討 環境省

とあって、浜松市に暮らすブログ子はびっくりした。産経新聞にも同様の記事がある。

 今すぐというほど深刻ではないが、近い将来には生息基盤が崩れ、絶滅する恐れのある絶滅危惧種になる。東アジアに広く生息するニホンウナギのことである。生まれ故郷はフィリピン東方沖の深海らしい。

 そのニホンウナギが、このままでは近い将来、コウノトリやイリオモテヤマネコのような絶滅危惧種(ⅠA類)や、イヌワシ、ライチョウのようなⅠB類の絶滅危惧種の仲間入りをするかもしれないというのだ。トキは、5年ほど前、絶滅したことは記憶に新しい。

 だから、そうならないよう今のうちに、いわゆる「レッドリスト」にその前段階の準絶滅危惧種(I I類)に指定し、国が保護措置を取ろうというのだ。準危惧種には、現在、アホウドリや、浜松の遠州灘の砂浜が産卵地になっているアオウミガメが指定されている。ニホンウナギも近々、この仲間入りをするらしい。

 指定されると、もうウナギは食べられないのか、というとそうではない。EUやアメリカに比べて遅れていた資源管理を国が主体となって本格的に行おうということになる。

 なにしろ、1960年代前半には、ウナギの稚魚、つまりシラスウナギの国内漁獲量は年平均200トン以上であったのに対し、この5年間では、その20分の1、つまり年平均10トン以下にまで激減した。

 Photo_3 なのに、琵琶湖産とか、浜名湖産という名称で国内に出回っている天然ウナギはもちろん、日本の養殖ウナギは、シラス段階ではすべて輸入もの国内ものを問わず天然由来 ( 写真 )。天然シラスに頼らない完全な人工養殖は2、3年前に成功したばかりで、いまだ実用化に向けて研究段階なのだ。

 準危惧種に早急に指定することは国際的な資源管理の立場からやむを得ない。指定された場合、完全養殖の実用化も急ぐ必要があろう。

 それまでの間、シラスウナギの乱獲は厳しく取り締まることも必要ではないか。

 と、こんなことを書いてきたが、ここで紹介した基本的なデータは、テレビ画面からほぼ30分ぐらいで、メモを取りながら簡単に入手できた。社説などの論説やコラムなどの評論もその日のうちに読むことができる。

 こうなると、ウナギの話をまとめながら、日本では約150年の歴史のある新聞紙の役割とは何だろうと考え込まざるを得なかった。

 そして、ふと気づいた。日本ウナギもさることながら、

 宅配する新聞紙も準絶滅危惧種、いや、もっと深刻な絶滅危惧種に指定すべきなのかもしれない

ということを-。

 テレビの3D放送が去年あたりから、衛星放送、CS放送で始まり始めたのを考えると、2D写真ばかりの新聞紙の役割は、生き残れるかどうか、ますます絶滅の感がする。

 注記

 ウナギの養殖で知られる浜名湖だが、高度成長時代直前、1960年代前半までは、浜名湖はもちろん、浜名湖につながる淡水湖、佐鳴湖の北岸、あるいはそこに流れ込む街中の小川にもウナギをよく捕まえることができたらしい。夜釣りである。

 地元の人によると、子どもたちは地元ではウナギのことを、

 めせろ

と呼んでいたそうだ。遠州弁で

 若いウナギ、細いウナギ

を指す。八目じゃないぞ「めせろ」だぞ、というように使うらしい。

それほど、馴染みの魚だったことがわかる。

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