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まるで3D映画「アバター」のような                 ネバーエンディング・ストーリー

(2012.09.08)  国会も閉会したので、政治からちょっと離れて、気分を変えたいと思っていたら、偶然、BSテレビで映画「ネバーエンディング・ストーリー」を上映していた。ドイツ人、M.エンデが原作。古い映画だが、ファンタジックなそのストーリーについつい最後まで見てしまった。女の子と見間違うほどの美少年が、竜の背中に乗って大冒険の旅に出かける話なのだ。

 この1984年公開の作品を見た感想を一言で言えば、ストーリーは

 まるで3D映画「アバター」(2009年)のような作品

だと感心した。しかし古さを感じさせない。むしろ、アバターと違って、さすがヨーロッパ映画はファンタジックといっても洗練されていると思った。ハリウッド映画のような騒々しい、そして、がさつさがないのがいい。なにしろ、この世の中の「虚無」を退治するために、地の果てまででかける美少年にすべての希望を託するというのだから、アバター同様、面白い。哲学的でもある。この点を除けば、ストーリーは、アバターの場合、美少年ではないが、似ている。

 誤解を恐れずに言えば、美少年が登場するビスコンティの

 「ベニスに死す」

の映画を見たときのような気持ちになった。

 ただ、気になったのは、原作ではどうなっているかは知らないが、人間の子どもを捜しに地の果てまで行くというストーリーなのに、人間の美少年が冒険に出かけるというのはどういうことか、違和感があった。

 もう一つ、これまた原作は知らないが、映画の最後は、いじめっ子をやっつけるシーンで終わっているのが、いかにも取って付けたようで、これまた変だと感じた。原作はこんな終わり方をしているとは到底思えない。これでは、いかにもやんちゃなヤンキー映画的だと思った。笑っちゃう。ヨーロッパ映画では間違ってもこんなシーンはつくらないだろう。どういう事情があったのだろう。

 この映画をみて、やっぱり原作をきちんと読まないと本当の原作の理解はむずかしいと感じた。

 言い換えれば、当たり前だが、文字の文学と、目で楽しむ映画とはしょせん別物だと、見終わって気づいた。それさえわきまえていれば、面白い映画に仕上がっていたといえる。

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