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読書会って、未来をひらくもとじゃん 

(2012.07.07)  読書会のテキストとして選ばれた本でなかったら、店頭で見ても、決して買わなかったであろうという本を、先日浜松市内のある塾主催の「大人のための読書会」で楽しんだ( 写真= 浜松市中区内 )。

 『論語なう 140文字でわかる孔子の教え』(牧野武文著、マイナビ新書=  写真 )

である。

 Image710 「孔子、ツイッターはじめました」として、論語は2500年前のツイッターなんです、とある。ITジャーナリストの牧野さんの手にかかると、論語の

 子曰く、君子は器ならず

というのを「なう」語に訳すと

 学歴がどうだとか、資格があるとかないとか、なにができるとか、人間ってそういうことじゃないだろ ?

ということになる。なんとわかりやすい現代の意訳だろう。感心した。つまり、要は器の中身だろう、というわけだ。

 子曰く、その位(くらい)にあらざれば、その政(まつりごと)を謀(はか)らず

というのも、その地位にいるわけでもないのに、政治のことを考えているやつってなんなの ?

 床屋談義では何も解決しない。講釈よりも行動こそ大事だ、というわけだ。

 そこで、ブログ子も、日ごろ、信念としていること、つまり、

 気持ちを明るく切り替えることが未来を拓く元である

というのの「なう語」訳をつくってみた。こうだ。

 気持ちを明るく切り替えるって、超「いいね」。それって、未来をひらくもとじゃん

という具合に。

 Image679 読書会は自己紹介のあと、5、6人のグループに分かれて、討論しながら、今なぜ「なう語」なのか、その魅力とは何かなどが思い思いに語られ、まとめられた。ブログ子のグループには、主婦、行政書士、社団法人の「よろず窓口」部長、ファイナンシャル・マネージャーなどだった。講師は日本語の小論文添削指導を主宰する女性だった。

 孔子の教えとは、忠と義など人間関係の徳目などを論ずる、変革期の政治的な人間関係学、もっと言えば、政治哲学である。煎じ詰めれば、周の伝統文化に基づく道徳立国論である。とかく、カビが生えそうに古臭く、説教調で敬遠しがちだ。

 「なう語」訳は、そうしたイメージを完全に払拭して、言いたいことは何かに的を絞り、孔子の言わんとしたことを現代によみがえらそうとした試みだ。

 共産党独裁の現代中国でも、統治手段としてその魅力が見直されて、若者を意識したテレビドラマ化も今年からスタートしている(タイトルは、「恕」の人、孔子)。信や義を重んじる孔子の時代と、それらを軽視しがちなパソコン時代の若者を結び付けようという制作意図がドラマからうかがえる。

 日本でも、中国でも表現手段を現代にマッチしたものにして、孔子の教えの根幹部分をよみがえらせようとしている。それには、孔子の教えについて、よく知っていることが大事であることは言うまでもない。

 孔子の教えは、つまるところ、信義のほか、仁、礼、徳、智、孝とは何かということだろう。これらに今も昔もないというわけだ。 

 孔子の教えを「つぶやき」と考える。悩める現代の若者の心に響く発想を聞かせてくれた読書会だった。

 

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