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老兵は去らず、いざ、福島へ。よみがえる初期被ばく

(2012.04.03) 人間、いざというときに、その本性や真価がわかるというが、まさに、この番組の老科学者の場合がそれだろう。4月1日、日曜日の夜放送された

 ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図 (5) 

の岡野眞治博士、85歳だ。理化学研究所元研究員で、放射線測定学の専門家だ。2012年3月11日放送の再放送だそうだが、物静かではあるが、昭和一ケタのその気骨に圧倒された。チェルノブイリ事故直後にも、原発周辺を自分が開発した測定器を車に積んで、詳細な汚染地図をつくったという。それに比べて、団塊の世代のブログ子のふがいなさがわれながら情けなかった。

 ヨウ素131は半減期が8日と短いが、子どもたちの将来の甲状腺がんの原因にもなりかねない。そこでこの放射性物質、ヨウ素131の実態解明に仲間たちと取り組む。そして、福島第一原発事故直後の埋もれたデータ(スペクトル)から、当時の刻々と変化する気象状況を組み合わせて見事にその実態をよみがえらせ、ヨウ素131の時系列汚染地図としてまとめあげたのだ。

 番組では、弘前大学の放射線医学研究チームも、健康診断調査による体内蓄積など初期被爆の実態の解明に取り組んでいる様子が紹介されていた。

 これらをまとめると、

 よみがえったヨウ素131などの初期被ばくの実態からは、甲状腺がん発症リスクなど、子どもたちへの影響が無視できるとは言えないというものだった。今後も追跡調査が必要だというわけだ。

 この番組の第一回放送は事故後約2ヶ月たった昨年5月15日。ブログ子はこのときの番組は見ていないが、大きな反響を呼んだ。そして、第二回は6月5日だ。

 岡野氏の定年退職後の研究生活については、

 「週刊現代」6月4日号(2011年) ある老科学者からの伝言

で多数の写真入りで紹介されているので、ここでは省略する。

  老兵は死なず、いまだ現場をかけめぐる意気や壮

  こういう老科学者がいるというのは日本の幸せと言わずになんと言おう。

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