« 危機一髪、福島第一原発4号機の恐怖 | トップページ | 国民必読の民間事故調「報告書」を読む これが悪魔の連鎖、4号機 »

3.11、民放TVはどう伝えたか 

(2012.03.11)  どうせ、お涙頂戴のオンパレードだろうと思っていたが、そうでもなかった。大本営発表のような映像ジャーナリズムだろうとも思っていた。しかし、3.11から一年のきょう、思わずウーンとうなってしまった特別番組が民放TVにはあった。

 ひとつは、静岡朝日テレビ(キー局はテレビ朝日)の「3.11 映像の証言」。なんと、米航空母艦、ロナルド・レーガンによる救援活動の一部始終を放送していた。航空母艦からのヘリコプターによる孤立した岩手県大船渡市赤碕地区への、焼きそばなどの食糧支援の様子を地元住民の様子とともにドラマチックに伝えていた。

 つなごう !ニッポン 

というタイトルは陳腐だったが、内容は

 カリフォルニア州サンディエゴ空軍基地の「黒の騎士団(ブラック・ナイト)」の女性パイロット(中尉、26歳)の活動を伝えていた。それも、さらりとした映像に仕上げていたのには感心した。この騎士団は、母艦から、この大船渡市だけでなく、気仙沼市、石巻市にも空から救援物資を届けていたことは知らなかった。作戦名は、

 トモダチ作戦

と名づけていたというから見事である。

 番組では、このほか揚陸艦による海兵隊員の救助活動も伝えていた。

 そして、ふと思った、こうした緊急時の組織的、かつ大規模な作戦行動がただちに取れる国とかつて日本が闘ったことの無謀さを思い知らされた。

 もうひとつは、ブログ子の嫌いな「朝ズバッ」スペシャル、例のみのもんたさんの番組。津波で壊滅的な被害を出した南三陸町での

 巨大津波 私は生きた  命の真実(静岡SBS=TBS)

である。背後からの濁流が迫る中、ふたりの70代女性がからくも津波にさらわれず助かった〝決定的な瞬間〟を克明に映像で紹介していた。

 ひとりは、濁流から逃げようとしてブロック塀を乗り越えたときの骨折もなんのその、高台まで逃げのびた。もうひとりは、もともと足の悪い女性があわや津波に飲み込まれようとしたとき、流れてきた家屋の屋根に救い上げられて命拾いという、いわばスクープ映像だ。黒い濁流に車椅子ごと助けられた感動の90代女性の話など、よくぞ助かったと、見る人に感動を与えずにはおかない映像だ。すごい、の一言である。

 これら民放TV番組に比べて、NHKはどうしたことか、生彩にかけた番組だったといわざるを得ない。障害者と災害という視点をすえた教育TV番組を除けば、上品で行儀が良すぎた。

 3.11映像では民放の勝利だった。

|

« 危機一髪、福島第一原発4号機の恐怖 | トップページ | 国民必読の民間事故調「報告書」を読む これが悪魔の連鎖、4号機 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/54200272

この記事へのトラックバック一覧です: 3.11、民放TVはどう伝えたか :

« 危機一髪、福島第一原発4号機の恐怖 | トップページ | 国民必読の民間事故調「報告書」を読む これが悪魔の連鎖、4号機 »