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星空を仰げば輝くオリオン  人間と思索

(2012.01.08)  寒風の夜10時。先日、ちょっとした仕事の帰り、街中を少し離れた場所で、ひさしぶりに夜空見上げた。満天の星々の中、頭上近くに冬の代表的な大星座

 オリオン

が輝いていた。風が強いせいか、四角形を形づくる星たちが、一層きらきらと光る。ちょうど真上には、

昴(すばる)

の星たちが肩を寄せ合って、青白く光を放っている。少しはなれたところには、全天でもっとも明るいシリウスが白っぽく光っている。北極星もやや見難かったが、その存在を誇示しているかのようだ。夏ほどではないが、天の川も白々と流れているのをみつけて、銀河系の中心がどこだろうと見渡したりもした。

 ひとり星空を見上げるとき、人はなにかしら、寒さに震えながら

 人生とは何だろう

と思索的になるのが不思議だ。

 たとえば、詩人で小説家だった井上靖の「高等学校の学生だった頃」で始まる

 「流星」

では、砂丘の上で見た夜の日本海の星空に現れた流星に、自分の人生の歩むべき道を重ねている。

 週刊誌「サンデー毎日」1月15日号を見ていたら、

 天空のバーチャルファンタジー

 冬プラネタリウムへの誘い

というグラビア特集をしていた。最近の器械は、レーザー加工技術が発達し、なんと

 数十万個の星々

を投影することが出来るそうだ、それどころから、

 数百万個、いや数千万個

の星について、正確に現在の様子を投影できるそうだ。

 日本未来科学館にある最新鋭のプラネタリウム「メガスターⅡ」がそれだ。

 また、プラネタリウムを使えば、地球未来人がきっと見るであろう、1万年後の何月何日の星空も瞬時に投影できる。過去10万年前の原始人が仰ぎ見たであろう夜空も瞬時に映し出してくれるという。

 わが太陽系はわが銀河系の周りを猛スピードで周回しているし、相手の星も動いているので、映し出す年代により、星座の形も変わってくるのだ。それをいとも簡単に再現してくれる先端技術がプラネタリウムだ。

 最近では、プラネタリウムBARやプラネタリウムカフェ

も登場して、お酒を酌み交わしながら、あるいはコーヒーを飲みながら夜空を楽しみたいという大人の関心を呼び覚ましてくれる。何もカナダの北まで行かなくても、美しいオーロラをいながらにして見せてくれる。土星だって、木星だって、超細密な映像で見ることが出来る。

 しかも、ドームに映し出してくれるから、

 あたかも3D映像

のように見せてくれる。

 ブログ子の子どものころ、星座早見板を手で回しながら、星座の名前や星の名前を覚えた時代はとうに過ぎ去った。今も当時の早見板を持っているが、もはや使う機会はほとんどない。

 ただ、こうした先端を行くプラネタリウムの楽しみには、寒さの中、本物の夜空

を見上げたときに、誰しも沸いてくる思索的な心、内省的な心、いわば

 詩人の心

を呼び覚ましてくれる力はない。 精密につくりあげたバーチャルな世界に、人間はあるいは錯覚することはあっても、リアルな世界のように内省的な詩人の心を呼び起こすことはない。

 これがプラネタリウムと本物の星空との大きな差である。

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