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すそ野を拡げよう ロボットがW杯サッカーで優勝する日  技術と社会 

(2011.11.13)   浜松科学館でサイエンスボランティアをしていると、これまで経験したことのない仕事を任されることがある。それがボランティアの楽しさかもしれない。同時に、技術と社会を具体的に考える良い機会となった。

 先日、同館で世界大会(第16回=来年2012年、メキシコシティ)の出場にもつながる

 ロボカップジュニア 浜松ビギナー大会

が開かれ、ブログ子は、サッカー競技のタイムキーパー役を担当した。小学校高学年と中学生で男の子ばかりだった。試合時間は前半後半ともに5分。途中に5分のハーフタイムがあり、この時間を使って、前半の戦い方をにらんでプログラムの修正を行うこともできる。サッカー場の広さはたたみ一枚分くらいで塀で囲まれている。ボールからは赤外線ビームが発射され、ロボットはそれを感知して、なんとかゴールに球を押し込むというゲーム。

 参加者を二手に分けて、それぞれ総当たり戦(リーグ戦)を行い、それぞれ上位2チームで決勝トーナメントを行う。3位決定戦もある。1チームは、2機で構成する。

 優勝者は、19歳以下を対象とした浜松オープン戦優勝者とともに、来年春の東海地区大会の出場権を得る仕組み。ここで優勝すれば全国大会へ、そして、世界大会へと進める。

 ビギナー大会は、初めてマシンにさわり、制作し、戦い方のアルゴリズムを自分なりにプログラムする。だから、世界大会の最初の入り口である。

 オープン大会とは違って、初心者大会だから、ごく簡単なことしかできないが、2ヵ月くらいでなんとか戦えるマシンが出来上がる。後は、プログラムの改良が決め手となるらしい。本格的な大会では、ロボット同士のコミュニケーションは不可欠だが、ビギナーではそんな複雑な機能はない。自ら赤外線を出して、ボールの位置を探索することもできない。などなど、オープン戦とは異なり、さまざまな制約があるが、それでも迫力ある戦いには感心した。

 そもそもロボカップというのは、

 2050年までに、ロボット工学や人工知能研究の成果を生かして、自律移動ロボット(人間のような2足歩行型でも、車輪型でもよい)チームをつくり、人間のW杯サッカー優勝チームに勝つことを目的にしている。 

 ロボカップジュニアというのは、オープン大会やビギナーも含めて、ロボットの設計、プログラミングを通じて、ロボカップの担い手を育てるのが目的。

 ロボカップは、日本で生まれたプロジェクトであり、かれこれ20年近い歴史を持つ。

 NPO法人「ロボカップ日本委員会」があり、国際委員会もある。最近では、サッカーだけではなく、救助(レスキュー)を目的にしたもの、家庭で生かすことを目的にしたものなどもある。

 ビギナー大会に携わった感想を一つ。女子児童・生徒も参加してはどうかということ。第二は子供たちビギナーを指導する指導者の育成、第三にはジュニアオープン大会を盛んにすること-などだ。浜松はものづくりでは日本の先端を行っているのに、別の日に設定されていたオープン戦がさびしかったのは残念である。来年の奮起を期待したい。

 世界大会へ、ジュニア層のすそ野をぜひ、もっと拡げたい。

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