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魅力ある「悪」の条件 織田信長と、三国志の曹操

(2011.10.13)  先日、NHKの深夜番組「BS歴史観」を見ていたら、

 三国志の曹操

の魅力について、いろいろな分野の識者が話し合っていた。それを聞いていて、ふと、日本の戦国時代を思い出し、織田信長との共通点に気づいた。

 まず第一は、人材の登用。門閥、学閥にとらわれない徹底した実力主義。それには人の器量を見分ける能力に優れている

 人材の活用では、非情ともいえる合理主義。道理にかなうかどうかが、まず最優先。

 民百姓の心をつかむ点では、大義名分(新時代の旗印)を高々と掲げていることであり、その下に、経済改革、政治改革を行える改革者

 タイミングを逃さない果敢な行動力を発揮した点も当然、共通している。

 また、味噌もくそも一緒の基本的人権尊重という民主主義では乱世を終わらせることはできない。したがって、このほかに

 指導者としては、人を人とも思わぬ強烈な自負心

という共通点を持っている。

 それと、天をしてわれを地上に使わしたと思わせるような

 強運の持ち主

が、乱世のリーダーの共通点と思う。

 それを称して、日本では、織田信長の場合、常に常識を嫌い、慣習をのろったことから

 大うつけもの

と一般の人には受け取られたのであろう。徳川家康の場合には

 老獪なタヌキ

といわれたのであろう。

 曹操も中国では「悪」のイメージだが、今述べた共通点を持っているとどうしても、常識の人、あるいは既成勢力からは、どうしても「悪」のイメージを押し付けられそうだ。

 民百姓にとって、「悪」の魅力、あるいは魔力とは、常識(義、忠、道など)のレールに乗らないで生きている悪のスリルと、そのスリルの見返りとして自分たちが得られるであろう利得に対する期待なのだ。

 これに対し「善」には、この魅力がない。つまり、「善」にはスリルもないが、現世の利得もない。

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