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これぞ、反「ナマコ天国」主義者 ?

(2011.08.01)   床屋においてあった「週刊現代」8月6日号の

 写真記事「The Target」 登山家、プロスキーヤー、三浦雄一郎 「人生には目標が必要だ」

には、びっくり仰天した。

 なにしろ、今年78歳の男が、2年後、つまり80歳で、3度目のエベレスト登頂成功を目指す、というのだ。だから、今、そのトレーニング中で、記事ではその様子を紹介していた。一度目は、70歳のとき、二度目は75歳のときに成功したという。だから、世界最高年齢の80歳で三度目の成功を、というのだ。しかも、記事によると、一度目の成功前には、二度も不整脈治療の心臓手術をしているのだ。

   1985年にプロスキーヤーとして、世界七大陸最高峰での滑降に成功。60歳近くになって、初めて、プロスキーヤーとして

 「定年退職だ」

という気持ちを抱き始めたという。65歳を過ぎてからは、メタボ体型になり、高血圧、糖尿病、腎臓病も患ったらしい。

 イギリスの登山家、ジョージ・マロリーは、

 なぜ山に登るのですか

と問われて、

 そこに山があるからだ

と答えた話は、その真偽はともかく、有名。そう答えたのは、ばかな質問をするなと、質問者をからかったのだとブログ子は思うが、三浦さんの場合は、この質問はばかな質問ではない。

 「人生には目標が必要だ」

というのだから。定年退職しても、つまり60歳すぎても、やはり目標は必要だ。でないと、体ががたがたになってしまうからと考えたらしい。しかも、それまでのプロスキーヤー生活の中で山は身近なものだった。だから、世界一のエベレスト登山を次の人生の目標にするに勝るものはないというわけだ。

 これって、一言で言えば、ナマコなんてくそ食らえの

 反「ナマコ天国」主義者

なのだろう。何事にも、人間のことだから、例外はあるものだ。

 そう思って、ふと、気づいた。

 三浦さんは、定年退職するまでは、プロスキーヤーとして、山を滑り降りるのが専門だった。それが、定年後は、山に登るのが専門に成っただけであり、普通の人の逆、つまり

 「下山の時代」から「登山の時代」

に移行したに過ぎないのかもしれない。三浦さんにとって、下山の時代はひたすら脇目もせずに滑り降りる命がけの時代。今は、自分のペースで、じっくり回りを見渡しながら、楽しむ時代を目指していると言えるかもしれない。

 とすると、三浦さんにとって、登山は「下山の時代」なのだ。

 そう考えれば、三浦さんも

 ナマコ天国

を楽しんでいるのだろう。いろいろ考えさせる写真記事だった。なにより、後期高齢者になっても、エベレスト山頂近くまで来ると、

 「歩いて、このまま宇宙までいけるんじゃないか」

と思えてくるのだそうだ。

なににもまして、この明るく前向きなのがうれしい。元気が出る読み物だった。2011.08.01

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