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NHK「江」って、「小督(こごう」のことだとは、不覚にも知らなかった!

 この半年、うかつだったが、今年のNHK大河ドラマ「江」の

 江という女性が、なんと、浅井三姉妹、お茶々、お初、小督(こごう)の

 あの小督

だとは知らなかった! 知らないものだから、この大河ドラマも正月以来、一回も見ていなかった。定年を過ぎて、最近、大長編小説にこっていろいろ読んでいるが、二週間前から

 『太閤秀吉』(舟橋聖一、全10巻、講談社』

を読み始めて初めてこのことに気づいた。私だけの無知かと赤面したが、なんと手元の『角川 新版 日本史辞典』(角川書店、1996年)にも、「江」も「小督」も出ていない。

 そういえば、秀吉をめぐる男と女の心の機微、その運命の転変を描いた『太閤秀吉』でも、まだ半分くらいしか読破していないが、お茶々、お初は頻出するが、小督はほとんど出てこない。ごくたまに出てきても、ほとんど会話らしいものがない地味というか、その他大勢以下の扱いだ。これが、あの徳川二代将軍の正室として江戸城に君臨する女性になっていたとはおどろきだ。おてんば娘のお茶々ですら馬には乗らなかったのに、ドラマでは江は颯爽と馬で疾駆しているのだから、仰天だ。

 この大河ドラマが描いている江について、おおむね真実に近いとするならば、これまでの歴史書はあまりにも歴史において女性を無視しすぎていることになろう。日本史では女性が登場しなさ過ぎるのも、無視の結果だと気づいた。

 女はすっこんでろ

というわけだ。歴史研究でも、武将ばかりの名前だけでなく、せめて歴史を動かした、あるいは騒がせた、あるいは翻弄された女性の本名をきちんと解明し、もっと歴史書などに生きた人間として男性並みにきちんと紹介したり、記述したりするべきではないか。なにしろ、舟橋氏の小説でもわかるが、

 歴史は、夜に、そして女性がつくる

のだから。

 こうした無視の背景には、武士の時代の日本人の男尊女卑の歴史がある。しかし、それでは歴史の真実を誤らせる。武士の時代の前、平安時代にはあんなに女性が、才女が輝いていたのになぜ、それがいつの間にか消えてしまったのか、不思議だ。鎌倉以来の武将が歴史をつくるという一面的な歴史観をブログ子も含めて反省すべきであろう。無骨者ばかりの歴史はそろそろお仕舞いにしたい。せめて舟橋氏の小説並に、歴史研究においても女性、あるいは百姓から見た戦国時代研究をもっと盛んにしたいものだ。2011.05.29

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