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そもそも地デジは何のため 「つながる」社会を目指そう

 わが家も、ついに、年末商戦に踊らされて、

 地上デジタル放送用の省エネのテレビ

を購入した。エコポイントがどうのこうのというのが「売り」だった。

 しかし、よく考えてみると、

 そもそも何のために、まだまだ使えるアナログテレビを廃棄し、地デジテレビを買う必要があるのだろう。もったいない。こうしたそもそも論は、量販店ではとんと説明されていない。単に、地デジテレビを買うなら、今がチャンスということばかり、声高に叫んでいた。

 そこで、地デジ化が全国的な話題になった4年前の2006年を振り返ってみる。この年は、すべての県庁所在地で地上デジタルが完了した時期である。地デジ化の旗振り役の総務省の説明によると、

 放送のデジタル化のメリットとして、高品質な映像・音声サービスとともに、簡易な番組検索・いつでも出せる番組情報、高齢者・障害者に優しいサービスの充実、多チャンネル化の実現、通信網との連携サービス

などが挙げられた。その目指すところは、一言で言えば

 いつでも、どこでも、何でも、誰でも利用できる「つながり」を実現する

 ためであり、さらに、当時のはやり言葉で言えば

 ユビキタス社会の実現

なのだ。したがって、地デジテレビが、取り替える前のアナログTVのように、パソコン、携帯などと何にもつながっていない、というのでは、せっかくのわが家の地デジ化も宝の持ち腐れなのだ。

 これを少しむずかしい言葉で言えば、

 通信と放送の融合

であり、テレビでインターネットに簡単、たとえば、ワンクリックでつながれていなければならないだろう。つまりは、

 地デジテレビを家庭での総合情報端末する

ことなのだ。ここがアナログテレビとは本質的に異なる。こんなことをある程度知っている人はどのくらいいるのだろうか。量販店をのぞいて、やや不安になった。

 それでは、何のために「つながる」社会が必要なのだろう。

 今、社会問題になっている無縁社会の解決

もその有力な「何のために」の解答ではないか。これからは、単身急増社会になるといわれているが、社会的な孤立化を回避し、互いに支えあう道具として、地デジを考えていく必要があろう。

  そんなことを、今公開中の小林政弘監督、仲代達矢主演の

 「春との旅」

でも確信した。

 生きる道、きっとある

という思いから、年老いて生活に困った障害者の主人公が親類兄弟を訪ねる旅に孫、春と出かける。訪ねた先の生活はそれぞれにまた大変だったが、そこには「つながり」があった。決して、無縁社会ではなかったのだ。そこに、この映画の救いがある。

 現実の社会では、このつながりを地デジテレビにも一役買ってもらおうというものだ。とすれば、この

 地デジのための痛い出費は、安いもの

というべきではないか。若者より、むしろ高齢者、障害者こそ

 地デジの推進

に熱心になってほしい、そう思わずにはいられない。2010.12.19

  追記 2010.12.20

  上のブログを書いたが、その翌日、12月20日付日経新聞朝刊「インタビュー領海侵犯」に

 情報端末から距離を 人と「つながる」は錯覚

という主張が掲載された。『考えない練習』の近著や、座禅道場の開催などで知られる月読寺住職、小池龍之介氏である。

 その理由とは、「距離を置かないと、人は現実の身体感覚を忘れ、言語だけで、あれこれ考える〝脳内生活〟になってしまいます」ということらしい。これには、人はみなさびしく、情報端末に振り回されているという現実認識があろう。振り回されているだけなので、人と人とがつながるということはありえず、錯覚である。つながるためには、脳内生活ではなく、身体感覚が欠かせないというのだろう。

 確かに一理はある。しかし、マクルーハン理論ではないが、身体感覚を拡張する道具として、情報端末があることも確かである。座禅を組む、人と人とが直接向き合い、コミュニケーションを図ることだけがすべてではない。それではコミュニケーションの意味があまりにも狭小となり、人間の目の拡張とも言えるテレビの映像も錯覚ということになりかねない。

 放送と通信の融合は、単にビジネス機会を広げるだけでなく、人の目や耳といった五感という身体感覚の拡張にも大きな影響を与えるであろう。それには、情報端末に振り回されることのないよう、主体性が求められることは事実だ。小池さんもこのことを指摘したかったように思う。

 東大教養学部卒の住職のことだから、そこはわかってくれるだろう。

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コメント


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投稿: 裸一貫でまる儲け! | 2010年12月20日 (月) 16時04分

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