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冬のダイヤモンド 音楽と星空と 浜松科学館がゆく

 科学というと、むずかしそうに聞こえる。しかし、こんな試みは、いかにも音楽の街、浜松らしい。しかも、若いカップルが、子供たちが、そして、小生のようなシニアも参加していた。12月4日、土曜日夜、浜松科学館プラネタリウムホールでの

 クリスマス星空コンサート

に出かけた。あくせくした日常生活が長かったせいか、久しぶりに

 星座、6つの一等星たちがつくる「冬のダイヤモンド」

を見上げた。浜松市出身のチェロ奏者、藤田裕美さん、同じく浜松出身のピアニスト、澄田聖子さんの美しい共演、そしてやさしい案内に静かなひと時を楽しんだ。

 青白いリゲル、赤いアルデバラン、全天を圧するシリウスなど、プラネタリウムの天空いっぱいに見させていただいた。

 このダイヤモンドには、含まれないが、ちょうど、今頃の季節の真夜中に頭上に

 青く輝く、すばる(昴)  つまり、牡牛座のプレアデス星団 

も久しぶりだった。「昴」は小生と同世代の谷村新司さんの曲として有名であり、

 星の研究家、野尻抱影さんの

 「日本の星」(研究社、昭和11年)

によると、この星名の由来は

 「統星(すばるぼし)であり、一所に統(すべ)あつまりたる故にかく云ふなり」

という。そう云えば、6つの星が見えたが、星が生まれつつある神秘の現場だ。また、美しく、豪華にみえたのも、そのはずで、

 「上古の王子や貴族が自分たちの頸にかけた髻(もとどり)に垂れた玉飾の形を星空に発見して、その名で呼んだのである」

と抱影さんは同書に書いている。古代人の想像力の豊かさと、優雅さを思わずにはいられない。

 このコンサートに参加して思ったことは、 

 音楽や楽器の街、浜松が星空の街でもあるような賑わいのある街づくり

で、天文学をもっと役立ってほしいということだった。なにしろ、かつては、西洋天文学とは、「天の音楽」を聴くことから始まったのですから(注記)。そのためには、音楽と天文学の〝コラボレーション〟をもう少し緊密にするなど、もう一工夫がほしい。それによって、科学が人の心を耕すものとなるだろう。科学が理屈だけのものであってはさびしい。

 そんな思いで、帰り道、浜松駅近くの暗がりから頭上を見上げたら、

 晴れ渡った星空の中、昴が静かに輝いていた。

 赤提灯がいつも以上に恋しくなった。2010.12.05

 注記

 天文学と音楽との関係を示す西洋中世文献に

 「不朽のコスモロジー 宇宙の調和」(ヨハネス・ケプラー、工作舎)

  「宇宙の神秘」(ヨハネス・ケプラー、工作舎)

がある。前著には、「惑星が奏でる美しい音楽」との書評まである。

  2010.12.05 

 

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