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生きては帰らぬ現代の〝特攻〟 貧者の兵器と無人ロボット兵器

 もう日本人は忘れてしまったようだが、

 今、アフガニスタンでは何が起きているか

 NHKがスペシャル番組で紹介していた(10月17日放送)。「貧者の兵器とロボット兵器」である。アメリカの無人ロボット飛行機に対して、反政府のタリバン側は自爆テロ、それも洗脳教育された子どもたちが手製爆弾を積んだトラックで米軍施設に突っ込む自爆攻撃に走っているという。貧者のロボット兵器というわけだ。

 アフガン戦争では、無人攻撃機プレデターが地球の裏側の米国本土の司令室からの操縦で安全に任務が遂行されている様子が紹介されていた。これに対抗するには人間兵器が必要だというわけだ。

 この番組をみて一番、印象的だったのは、番組の内容よりも、そのナレーションだった。陰々滅滅の低いゆっくりした声で、あたかもお経をあげているような冷静さで、視聴者に語りかけていたことだ。番組の内容の深刻さ、やりきれなさが、ひしひしと伝わってきた。

 憎しみが、憎しみを生む貧者の特攻と無人ロボットとの果てしない報復に慄然として言葉を失いそうになった。

 暗鬱なナレーションが、この連鎖が今後どこに向うのだろうと問いかけ、番組を結んだとき、不気味な未来を想像してしまった。

 ナポレオン戦争下のロシア社会の変容を、愛と憎しみを描いたのが、

 トルストイの「戦争と平和」

だが、現代の戦争では、人間同士のにくしみさえ奪ってしまう。そして、戦争は洗脳された子どもたちが担うものになってしまうのだろうか。

 人間破壊の極といえるだろう。2010.10.19

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