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原題は「非常手段」  小さな命が呼ぶとき

 今夏、日本で公開されたハリソン・フォード、ブレンダン・フレイザー共演の実話に基づくヒューマン映画

 「小さな命が呼ぶとき」

をようやく見た。浜松の市民映画館「イーラ」での上映だが、多くの人に見てもらいたい実話映画だ。原題は「非常手段」となっており、難病ポンペ病の子どものため、製薬会社まで起こしたというストーリー。この難病は筋ジス病の一種で、この病気にかかると手足の筋肉や心臓や肺などの機能が次第に低下する。最後には歩くこともできなくなり、握力もなくなる。遺伝病だという。それだけに、責任を感じた親たちの悲嘆は並大抵ではないことが映画から伝わってきた。

 ただ、薬の開発の最終段階の臨床試験の描き方が、少し乱暴なような気がした。いきなり患者で新薬テストをしたようになっており、臨床試験の在り方に誤解が生じないか、心配だ。実際は、動物実験など三段階に分けるなど新薬テストは慎重に数年をかけて治療効果や副作用などの安全性について確認する。

 あれこれ、言うよりも見ていただいたほうが、わかりやすいが、この病気の治療薬として、現在、とりあえずの酵素補充療法があるが、この開発物語である。現在も、より効果的な治療法について研究されている。

 ところで、この映画制作では、日本慈恵医大が協力している。この大学には「日本ポンペ病研究会」事務局があるからだろうが、こんな研究会があるとは今まで知らなかった。よい勉強にもなった。2010.10.12

追記

 この映画を見た後、ふと、昨2009年秋公開の

 「いのちの山河」(大澤豊監督)

を思い出した。どこかの政党の「暮らしに憲法を生かそう」みたいな、あるいは憲法第25条映画といった感じのものだったが、これよりは、今回の映画はつくり方がうまかった。それには孤独な天才科学者役のハリソン・フォードの演技力が預かって大きかったように思うが、とにかくお涙頂戴に堕することのない非情さもからめてあり、なんとかうまく仕上がっていた。

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