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ジャーナリスト、櫻井よしこさんの平成版「坂の上の雲」 今こそ国益を考えよう

 硬派のジャーナリストで元ニュースキャスターの櫻井よしこさんの講演会に出かけた。会場は、静岡県湖西市の会場(旧新居町民センター)だったが、いかにも硬派のジャーナリストらしい

 気骨ある講演会

だった。「世界の中の日本 今私たちができることは何か」というのが、タイトル。一言でこの講演内容をまとめれば、

 日本を取り巻く国際環境、とくに中国の制海権をめぐる動きは大きな脅威となっており、今こそ私たちは自分の生活のことばかりを考えるのではなく、日本全体にかかわる国益を考えるべきである。政府が何をしてくれるかではなく、国民が政府に対して何ができるのかを考える時である

と訴えていた。

 これは、最近、このブログで書いた「坂の上の雲」のように、かつてのロシアに対して、今は、中国の脅威、東に制海権を広げ、近い将来には西、つまりインド洋にも制海権を求めようとしている実態を紹介していた。

 この話を聞いていて、明治国家が日清戦争、日露戦争で、南下膨張政策の阻止に国家の存亡をかけて阻止しようとした国際情勢と今はよく似ていると感じた。中国の日本列島を含めた「第一列島線」を確保する動きに日本は安閑としていていいのか、桜井さんの焦燥感が伝わってくる講演会だった。

 要するに、櫻井さんは、

 平成版「坂の上の雲」

を話していたのだと思う。ロシアの南下膨張政策の阻止が明治国家の正義であったように、平成の日本にとって中国の東方制海権の確保政策、つまり、第一列島線政策の阻止が日本国家の存亡であるというわけだ。

 それには、今、私たちができることは、もっと「公」のことを考えるべきであり、有権者は国益を考えて政治家に物を言うことである。たとえば、憲法改正をすること、集団的自衛権の行使ができるようにすること、中国に迎合すべきではない、中国の立場に立つべきではないことなどを櫻井さんは話していた。

 一言で言えば、日本人はもっと戦略力をもとう

と言うことであろう。ちまちました生活が第一の感覚はもうやめようと言うことでもあろう。

 いかにも、3年前に

 国家基本問題研究所

を設立し、今、理事長として活躍している櫻井さんらしい骨太の講演だった。日米安保改定50年の今年、ひさしぶりに講演らしい講演を聴いた。2010.09.05

 

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