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玉砕という名の〝棄軍〟 隠された真実

 終戦記念日が近いというので、NHKスペシャルでも、このところ戦争をテーマにした番組が多い。その中で、8月12日夜

 玉砕 隠された真実

というのを見た。1943年、昭和18年5月のアリューシャン列島のアッツ島玉砕について、現状の紹介とともに、当時の玉砕の実態に迫っていた。敗北を「玉砕」という美名で表現したのは、このときが初めてだという。その後、この言葉が盛んに使われるようになった。これより前のニューギニアのペナ戦闘では、全滅した敗残兵に対しては、大本営は、おおびらに玉砕ということばは、国民に対して使われなかったらしい。

 要するに、玉砕とは、大本営が敗残兵を見捨てる棄軍

ということであり、番組では、元防衛大学校教授が現地調査などから、その実態の一部を伝えていた。撤退する手間隙も無駄というわけであろう。玉砕とは、その美しい響きとは裏腹に、強制的に敗残兵自身に自分の命を廃棄処分させてしまう、という冷酷な大本営方針なのである。それを可能にしたのが、

 生きて虜囚の辱めを受けず

という戦陣訓だったという。

 だから、玉砕命令にもかかわらず、図らずも生き残ったものは、その後を生きることは恥ずかしいことなのだという元アッツ島生き残り兵たちの証言は、なんとも重い。

 戦争とは、あらためて、かくも、冷酷なものだと思った。敵よりも、自国のほうがよほど残酷なのだ。2010.08.13

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