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科学を分かりやすくするために 横山広美さんの「視点・論点」

 これほど若く、美しい女性が科学コミュニケーターをしているのは、理系の人間としてはうれしい。しかも、東大准教授。広報担当だが、しかし、素粒子物理学にも詳しい「サイエンス・ライター」だった。しかも、いいところのお嬢さんらしい。いや、だったらしいかもしれない。28日のNHK教育テレビ、夜11時近くの

 「視点・論点」で横山広美さんの

 科学の説明 義務化

という論説を聞いた。まず、このタイトルそのものが分かりづらい。何を言いたいのか、パッと一目で分からなかった。よくよく聞いてみると、

 国の予算を3000万円以上獲得した研究者は今後、その研究をふくめて科学について一般の人にわかりやすく説明する、学校へ出前授業をすることが、研究費を受け取る条件として義務付けられたという最近の動きを取り上げたかったらしい。

 そんなことはけしからん。研究者にそんな雑用を押し付けてはただでさえ少なくなっている研究時間を無駄にしてしまうし、また、義務で仕方なく出前授業をしても、その成果は、その場限りで、科学に対する国民の支持にはつながらない

と言いたいらしいが、そうでもない。一定の理解は示しているようだった。

 また、科学は、分かりやすい(暮らしに欠かせない)

 医療や環境

に限らず、もっとほかにもあるが、これらは

 分かりにくい

という点で、メディアは敬遠しがちだということにも苦言を呈していた。

 なぜ、科学は分かりにくいか。それは、問題意識や、成果の説明には何段階もの説明ステップが必要であり、それをいちいち、研究者自身が説明しきれず、省略してしまうことにあると話していた。つまり、因果関係を丁寧に説明するのがむずかしいのである。

 それはその通りである。科学がなかなか感動にはつながらないことにも言及していた。その例外が、小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡的な地球帰還という快挙だとも話していた。

 そんなこんなで、彼女はいろいろなことをこのわずか10分で説明したいがため、論理はともかく、聞いている視聴者には

 何を言いたいのか、わからない。タイトルからも言いたいことが分からない

という印象を受けた。見終わって、少し考えたが、

 科学がもともと持っている分かりにくさ、パッと感動することのなさを解決するには、今こそ、科学者と社会を仲介する

 しっかりした科学コミュニケーターの養成と普及

が必要だ

ということだったように思う。

 久しぶりに拝見した横山さんの使命感は伝わってきたが、どうも、スパッと言いたいことが伝わってこなかった。あれほどの美人ではなかったら、途中でチャンネルを切り換えたかもしれない。

 タイトルは、

科学コミュニケーターの養成

とでもすれば、まだ、いいたいことが伝わったように思う。2010.07.29

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