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タコは賢いとは言え、こんなに予言が当たるとは!

 このブログでも、

 タコは賢い

と書いた。しかし、こんなにすごいとは知らなかった。7月7日付静岡新聞朝刊によると、サッカーW杯の南アフリカ大会でのドイツ代表の試合結果をすべて的中させている同国西部オーバーハウゼンの水族館「シー・ライフ」のタコ、パウルが決勝Tの準決勝

 ドイツ対スペイン

について、ドイツが敗れると予言した。カラー写真付きだ。「パウルは、、ドイツとスペインの国旗を付けて水槽内に置かれた二つの箱のうち、ドイツの箱に向うそぶりも見せたが、スペインの箱に入った」のだ。

 小生、これは、たぶん、赤、黒、黄の三色のドイツ国旗に、原因は不明だが、単に反応しているだけと思っていた。そして、今回、たまたまスペイン国旗のある箱に入ったに過ぎないと思った。スペインの国旗も三色旗に似ているが、両端がともに赤であり、赤の占める割合が、ドイツ国旗に比べて、多い。つまり、タコは「赤」が〝好き〟なだけなのだと思った。

 すると合点がいく。つまり、実際の準決勝が

 0  対 1

でスペインがドイツに勝つと予想したのも、単にスペインの国旗面積に占める「赤」ストライプの割合が多いからなのだ。だから、タコの予言は見事に的中したのだ。つまり、五回連続予言が当たる確率は32分の1= 3.3%。これは統計学上では、まれにしか起こらない確率の定義に入る。こうなると、タコの色好みとばかりはいえないのではないか。色好みや、偶然ではなく、ひっとすると、予知能力があるのかもしれない。まさか。

 記事によると、「パウルは2008年の欧州選手権でも的中率80%を誇った」

 タコに予言能力があると考えないとすると、この結果をどう解釈するか、偶然だけで説明できるかどうか、意外に難しいのではないか(5回連続で偶然に予言が当たるのは確率的に3%に過ぎない)。

 それはともかく、11日(日曜日)深夜の決勝戦、

 オランダ 対 スペイン

について、件のタコはどう予言するか、両国の国旗をぶら下げて、試してみては同だろうか。このタコ、ドイツと同国の対戦相手の試合を専門に占うというが、もし仮に、これも的中させるとしたら、6回連続で的中させたことになり、それは

 1.7%

の確率であり、統計学的にはとても偶然とは思えないことになる。もっとも、ドイツでは、タコを食べてしまえ、との声もあるそうだが、もうしばらく、生かしておくのも、貴重なタコの発見という可能性もあり、得策ではないか。

 人間のみが、占いの能力があるとする考え方はちと人間の傲慢ではないか。そのことをこのタコはひょっとすると教えてくれるかもしれない。

 ちなみに、タコの赤色好き説によると、優勝はスペインの国旗(赤、黄、赤の三色旗)と、オランダの国旗(赤、白、青の三色旗)における「赤」の割合が多いほうが勝つとタコは予言するはずだ。つまり、スペインの優勝だ。さて-。2010.07.08

(後記 2010.07.12 優勝争いは、1対0で、スペインがオランダを破り、初優勝することで決着した。もしタコがこの試合を予言していれば、赤色好き説が正しければ、当たっていたことになる。一方、予言が当たるのは偶然という説に従うと、7戦すべて的中させる確率は、128分の1=0.8%。統計学的には、そんな偶然的な出来事を私たちが今まざまざと見ていたと言うのは、あり得ない。ということは、でたらめに選んでそれが偶然に当たっているのではなく、タコには、赤色好き説が正しいかどうかは別にして、何らかの予知能力を持っていると考える方が合理的である。それにしても、パウルは決勝戦の結果を当てたのだろうか。深夜のW杯決勝戦が行われた早朝に)

 追記 2010.07.09

  驚いたことに、7月9日付静岡新聞1面下の「大自在」コラム子も、このタコについて、取り上げている。ここでは、もちろん、これまでタコの予言が当たったのは偶然というトーンの解釈で、常識的なものだった。

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