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人類が消えた日 その後、地球はどうなるか

 最近は、サッカーW杯の話ばかりで、テレビは盛り上がっているが、そんな中、

 人類ZEROの未来 ! 人間が消滅後の世界を最新科学で検証映像化

という番組を見た。1億年先まで衝撃再現 2億年後には進化した高知能イカも、というのだから、ついつい見てしまった。

 結論的には、数百年後には、ドバイの高層ビルも塩害で倒壊、自由の女神も、エッフェル塔も崩壊するなど、世界の都市は植物に覆われて崩壊するというものだった。米研究者も登場し、いろいろ説明してくれた。

 以下は、私の見解。

 そもそもある日、突然、人類がいなくなるということは、あり得るか。あり得る。たとえば、大気中に生息してはいるものの、今まで繁殖しなかった猛毒のウイルスが、温暖化で急速に繁殖、人類に一気に感染、数週間で人類が滅亡するというような場合が考えられる。

 それはともかく、人類が消滅して一番困るのは、人間が創り出した

神さま

だろう。もはや、だれも神を信じてくれるものがいないのだから。もう一つ、人の頭にだけ寄生するシラミだろう。この二つは、人間の消滅と共に、死滅する。これだけが大きな変化だろう。

 というのは、人間の消滅で大きな影響を受けるのは、地球のほんの表面だけである。それも、陸地だけである。地表の海はほとんど何の影響もなく、人間が消滅したことなど何ひとつ知らず、これまで通り、生き物は進化していくであろう。陸地にしても、ごくごく表面だけで、深い地下の生物はまったく関係がない。バクテリアはこれまで通り、地下を支配し続けるであろう。

 空。鳥は人間がいなくなったなんて、知りもしないだろう。

 地上表面の陸地の、それも都市部が数万年前、あるいは人類が歩んできたのと同じくらいの時間、数百万年前の原始の時代に戻るのだろう。このころには、さすがのピラミッドも消滅しているだろう。それとも海底に沈んでしまうか。

 ただ、ちょっと勘違いしそうなのは、原始に戻ると言っても、都市部が樹木などに覆われ、地上からその痕跡をなくしていくという意味であり、生物の進化はこれまで通り、人類がいなくなっても、数十億年続くであろう。人類が誕生するまでに、数千万種の種が生まれ、そして同程度、絶滅していった。人類がいなくなると言っても、数千万種のたった1種にすぎない。地球にとっては、これは大したことではない。それでも人間にとっては衝撃的な出来事かもしれないが、時間的に見ても、地球上の生物進化の長い長い歴史からすると、人類の歴史の時間はほんの一瞬の出来事に過ぎない。

 地球の歴史50億年に比べると、人類500万年というのは、わずかその1000分の1に過ぎない。地球史を1年にたとえると、人類史は8時間程度なのだ。文明の時間にすると、そのまた1000分の1、つまり、ほんの30秒程度なのだ。

 たいていの人は、人類がいなくなった世界は荒涼としたものを想像しがちだ。番組に登場した研究者もにたような想定だった。しかし、進化は、人間に向けて突き進んできたわけではないから、今後の進化では、人間には想像もできない高度な知性を持った生物が今後、数百万年の間に登場しないとも限らない。

 かれらは、かつて、この地球上にホモ属という属があり、ホモハビリス、ホモエレクトス、ホモサピエンス(今の人類)という種が存在したことさえ知らないかもしれない。あまりに細かい話だからだ。

 それはちょうど、この地球を、いや、この全宇宙を支配している生き物がバクテリアであると、人類が気づいていないように。

 なお、以下のような面白い本が出ている。

 「人類が消えた世界」(アラン・ワイズマン、早川書房、2008年)

 この本でも、人類が消えると、500年後にはニューヨークの都市はオークやブナの森に覆われ、野生動物たちが生息するようになると分析している。2010.06.29

 

 

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