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科学と技術 どう違う 「科学・技術」の言い換えについて

  先月(4月8日付と4月12日付)のこのブログでも書いたが

 どう違う、科学と技術 科学技術でいいか

という論争が少しずつ取り上げられるようになってきた。5月3日付の静岡新聞「科学欄」にも、論説委員の井上正男さんが

 「科学・技術」用語言い換え どう違うのか論議を

との論説を展開している。主張内容を一言で言えば

 科学と技術の役割をごっちゃにしないで、きちんと区別して、それを政策論議や予算編成に生かそう、というものだ。こうしたごちゃまぜは、明治期に西欧文明を、追いつけ追いぬけの掛け声の下に、輸入学問として一挙に取り入れたことが原因と分析していた。だから、勢い、経済活動、つまり産業発展の道具としての技術が重視されたというのだ。

 ひろく、全国の大学を見渡すと、

 長岡技術科学大学とか豊橋技術科学大学

とかいうように「技術科学」を冠した大学も最近では登場している。

 長岡技術科学大の教育・研究の基本理念は「(実務訓練重視の)技学-技術科学」であり、大学の英文表示も「Nagaoka University of Technology」となっており、技術重視の姿勢を明確にしている。

 豊橋技術科学大学の基本理念も「技術を科学で裏付け、新たな技術を開発する学問、技術科学を教育・研究の使命」としているとして、技術開発の重視を掲げている。

 いずれも比較的に新しい大学であり、技術重視はやむを得ないとも言える。科学と技術が相互に刺激しあい、進展していくというダイナミックな視点を大切にしてほしい。そのための言い換え論議を今後盛んにする必要があろう。

 それはそうと、科学技術という言い方よりも、技術科学という言い方のほうが、内容的には技術重視のニュアンスが強いというのは、意外な結果だ。

 やはり、「科学・技術」と「・」を入れたい。2010.05.08

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