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遺伝子ドーピング 勝つためには、ここまでするか。あれば使うのが人間とも。

 3月31日付静岡新聞「時評」欄に、静岡大学教授(運動生理学)の山本章さんが

 遺伝子ドーピングの危険

について、書いている。ドーピングとは、選手の健康を脅かさないよう、あるいは競技の公平性を守るため、禁止された薬物や禁止された方法を使用することをいう。反ドーピングとは、そうした違反行為を取り締まることを差す。

 山本さんは、世界反ドーピング機関(WADA)のフリードマン博士らの米科学雑誌に掲載された論文

 「遺伝子ドーピングとスポーツ」

を紹介している。論文では病気を治すための遺伝子治療が、競技力向上のための手段として使われている現状を批判しているという。これだと、禁止薬物を飲むわけではないから、一見、不正行為ではないように思う。しかし、禁止方法なのであり、不正行為に入るのだ。

 ネット上には、瞬発力や持久力を高める遺伝子情報を調査する企業も登場しているという。ということは、それを必要としているスポーツ関係者がいるということだろう。この情報には、科学的に安全性が確かめられたものではないあやしげな方法、情報もあるという。勝利至上主義の行き着く先なのだろう。

 健全な肉体には、健全な精神が宿る

というスポーツの意義はもはや、遠い世界の話なのだろうか。

 現実は、勝利至上主義という邪悪な精神の行き着く先には、肉体の破壊が待っている。だが、人間の精神が、勝利至上主義から解き放たれることは至難だろう。それが人間なのだ。より速く、より高く、より強くのオリンピックは、この勝利至上主義とスポーツマンシップのせめぎ合いのなかで行われており、ある意味こわい。2010.04.01

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