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星新一と画家、久里洋二  阿刀田高がつなぐ

 先日のブログで星新一さんのことをあれこれ、書いた。書き終えて思い出した。ハッとするユーモア画家として国際的に評価が高い

 久里洋二さん

のことだ。ずいぶん前に、いただいた

 久里洋二作品集「KURI YOUJI」(求龍堂、非売品)

を休日の夜、何気なくみていて気づいたのだ。奇想天外な、そしてユーモアのある発想で見る人をはっとさせてくれる。今頃、5月。机の上にあるコップの中に金魚が泳いでいるのだが、金魚の中には、コップのそとに飛び出して泳いでいる。金魚だって、水槽を飛び出し、恋の冒険がしてみたいのだというわけだ。

 そんな絵をみていたら、推薦文を作家の阿刀田高さんが書いていた。「一つ一つに趣向がある。ソフィスケートされた想像力がある」とうまい表現があった。一言で言えば、シュールな絵と言うことだろう。阿刀田さんの作品にヒントを与えてくれる「飯の種」にもなってくれると評していた。この伝で言えば、

 星新一のショートショートはシュールな作品

と言えるだろう。 

 その阿刀田さん、実は、星新一さんの大の理解者でもあったというのは、わかるような気がする。

 星さんと久里さんはともに、昭和初期の生まれであり、同世代。しかも、久里さんは、私の出身高校(福井県立武生高校)の大先輩なのがうれしい。確か、敦賀市から武生市(現在の越前市)に通学していた。

追記 

 阿刀田高さんの近著、というか、編著に

 「ショートショートの花束2」(講談社文庫)

というのが、あるのもうなづける。星さんも、あの世で、きっと喜んでいるだろう。2010.04.21

 さらに追記すれば、

 SFとは何か

について、考えているうちに、

 日本でもSF映画、とくにハリウッドSF映画

はますます盛んになっていると気づいた。最近では

 「AVATAR」

 「地球が静止する日」

 「2012」

などスケールの大きな、あるいは革新的な映画が公開されており、日本でも評判になっている。そんな思いで、

 「世界SF映画全史」(北島明弘、愛育社)

をぱらぱら読んだ。この浩瀚な全史を読んでいると、人間の特徴は想像力があることだとすると、やはり、

SF映画は不滅、したがってその原作となるSF小説も不滅

と感じた。ならば、ショートショートは ? と考えたが、不滅ではないにしても、

 ショートショートは「現代の知的な民話」

として、生き残るのではないかとふと思った。蛇足。

 そう、ショートショートは、アンチ自然主義文学であり、時間と空間を超えて将来にメッセージを届ける、いわば「現代の民話」なのだ。その意味で

 ショートショートは文学なのだ。2010.04.25

 

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