« のびる、戻る「ゴム鉄合金」 ! 柔、よく地震を制す材料の発見 | トップページ | スイス、2大鉄道と4大名峰8日間、行きたいねえ~ »

氷河が動く時 天を突く「奇跡の造形」、マッターホルン

 ヨーロッパで最も高い山、

 モンブラン フランスとイタリアの国境

の山頂は、年中雪に覆われた万年雪。だから、「白い山」と名づけられたのだろう。標高4800メートル。頂上付近までロープウエーがあり、一般観光客もその山小屋に泊まれるという。そこから山頂まで、年中、雪景色を楽しみながら、「登頂」できる。

 毎週土曜日、楽しみにしているNHK番組「ワンダー×ワンダー」の今週は、ヨーロッパアルプスの絶景紹介だった。

 これだけなら、たいしたことはなかった。問題は、同じヨーロッパアルプスの

 マッターホルン、4500メートル スイスとイタリアの国境

に話が及んだときだった。天を突く、異様な山は万年雪ではない。それだけに、岩で切り立ったような稜線がはっきりと見えて、

 どうしてあんな風になったのだろう

と考えさせる。番組では、実は

 氷河地形

だと紹介されていた。ヨーロッパは過去に何度も氷河に覆われており、氷が地形を削り取ったのが、あのマッターホルンなのだという。山頂に雪がないときに、そんな地形を見せてくれるのだ。氷河が流れる速さは、

 1年に30センチ、1日にして約1ミリ、あるいは10年間では約3メートル

くらい。しかし、早回しで見ると、いかにも、とうとうと流れる氷河だということがわかる。今もヨーロッパアルプスは、氷河が流れている。19世紀半ばには、ヨーロッパ全体が氷河で覆われていたという氷河説が登場したが、氷河が動くということはなかなか信じられなかったのも無理はない。そんなことを教えてくれる番組だった。

 マッターホルンは、かつての氷河によって鋭く山頂が削り取られた氷食尖峰、ホルンという氷河地形の象徴

 なのだ。言ってみれば、山頂がのこぎり状ということだ。

 こうした氷河がかつてあったということは、ヨーロッパの人々、いや科学者であっても容易には想像できない。かつてヨーロッパは氷河に覆われていた、しかも、何度も、最近では数万年前までは、という発見の物語については、

 「氷河期の『発見』」  扶養社 E.B。ボウルズ

に詳しい。

 日本でも、小生の住んでいる静岡県の中央アルプスには、氷河地形が見られる。

 間ノ岳に多く見られる氷河の通り道、U字谷

 中岳南面には見事なカール(山頂付近に見られる氷河の侵食面)

といった具合である。カールはスプーンで山頂をえぐったようなくぼ地だ。

 静岡大学理学部の増沢武弘教授の近著、

「南アルプス お花畑と氷河地形」 静岡新聞社

はそんな南アルプスの魅力をカラー写真で見せてくれる。ありがたい本だ。

追記

 ところで、ヨーロッパや中央アルプスがかつて、たとえば数万年前、

 氷河に覆われていた

という話が本当なら、その逆、

 たとえば、今は寒い北極海は昔どうなっていたのだろう、という発想をしてみるのも面白い。

 ちょっと古い新聞だが、2006.06.01付日経新聞に

 北極は5500万年亜熱帯

 という記事が載っている。国際チームが英科学誌「ネイチャー」に発表したという。北極点の海底深くから採取した堆積物から、淡水の跡や、シダ植物の痕跡が見つかったのだという。これはどういうとかというと、

 今は北極はほぼ地軸と一致しているが、かつては、大きくずれていて、いまの赤道付近にあったのだろう。つまり地軸に対して、地球全体が動いている。それと、地球全体に対して、地球表面に「浮かぶ」大陸が、プレートテクトニクス説により、ごとごと移動する。人間には到底感じないくらいの速さでゆっくりと移動している ! 

からだろう。

 5000万年で1万キロ。1万年で2キロ。1年で20センチ。ということだから、大陸の移動速度は、平均すればせいぜい年20センチくらいだろう。

 これは人間中心の時間尺度でものを考えることの危険性を示していないだろうか。氷河は動かない、あるいは大陸は永遠に動かないと思い込むなど、とかく人間は日常生活の時間間隔で物事を判断しがちだ。だから地球規模の地質年代で時間をとらえること、あるいは想像することは人間には難しい。そんなことを教えてくれた番組だ。生物進化もまたしかりなのだろう。2010.03.20

 追記

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の

 地球観測研究センター

のホームページには、

 地球が見える

と題して、マッターホルンなど、衛星画像が多数公開されている。眺めているだけで、雄大な気分になる。

  それにしても、番組に出てきたマッターホルンを間近に見ることのできる

 スイスの有数山岳リゾート、ツェルマット

の山小屋に行って、何もしないで山ばかり眺めて一日を過ごしたいものだ。人生、最大のゆったりした気分になることだろう。

 それが、無理なら、この7月9から2泊の予定で開かれる

 南アルプス100人会議(静岡県静岡市最北端、南アルプス登山口、さわらじま)

に出かけ、せめて、お花畑が楽しめる

 千枚小屋(千枚岳山中)

まで登ってみたい。晴れていれば、氷河地形もある南アルプスの眺望がある程度楽しめるだろう。昨秋、さわらじままでは行ったが、今度は高山帯まで登ってみたい。2010.03.22

|

« のびる、戻る「ゴム鉄合金」 ! 柔、よく地震を制す材料の発見 | トップページ | スイス、2大鉄道と4大名峰8日間、行きたいねえ~ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/47863245

この記事へのトラックバック一覧です: 氷河が動く時 天を突く「奇跡の造形」、マッターホルン:

» 鬼畜勉強会!小学生をレイプ [鬼畜!小学生女児に暴行]
わいせつ勉強会「親も先生も逮捕されてしまうから、内緒にしてね」と口止め [続きを読む]

受信: 2010年3月21日 (日) 04時29分

» スライム乳の小向美奈子が関西初登場  [【ストリップ】小向美奈子が関西進出!【スライム乳】 ]
小向美奈子 京都DX東寺劇場に出演!スライム乳!緊縛も! [続きを読む]

受信: 2010年3月22日 (月) 04時26分

« のびる、戻る「ゴム鉄合金」 ! 柔、よく地震を制す材料の発見 | トップページ | スイス、2大鉄道と4大名峰8日間、行きたいねえ~ »