« 人生、いい、加減がいい テレビ寺子屋で鎌田實医師 | トップページ | とうとう、「温暖化論争のでたらめ」と「Newsweek」3月10日号 »

現代の「ノアの箱舟」 チリ地震大津波の教訓とは何か

 現代の箱舟ではないか、とみまがうようなチリ大地震に見舞われた現地光景(マウレ州か)をみた。周りは海などない山の中のようなところに、漁船だろうか、かなり大きい船が傾いて横たわっていた。3月4日夜の報道ステーション番組で流された映像だ。レポーターの男性記者も驚いていた。これが大津波によってかなり遠い海から運ばれてきたとは信じがたい。

 この地震では、日本では大津波がやってくると大騒ぎなのに、現地のチリ政府は、なんと、ハワイの太平洋津波警報センターが地震発生と同時に津波警報を発令したのにもかかわらず、

 「大津波は来ない」

と繰り返し、国民に落ち着いて行動するよう呼び掛けたという。3月4日付静岡新聞などが共同配信として伝えている。その後、あまつさえ、被害を確認しないまま、海軍が津波警報は不要と暫定的にではあるが、判断するという致命的な判断ミスを犯し、甚大な津波被害に見舞われてしまった。

 チリは過去に何度も地震を経験しており、地震の後に津波が来る恐れが十分ある、確率は高いはずなのになぜ、こんな誤った判断をしたのか、不思議だ。随分、遅れて、第2波、第3波対策では警報が出たらしいが、これは空振りとなり、高台に避難する国民は、右往左往した様子を番組は伝えていた。

 800人を超える死者が出たが、その大部分は津波被害だというから、政府の対応は大失態だろう。

 教訓。

 混乱する災害時には、いかに正確な情報をいち早く被災地に伝えるかが大事であるかあらためて認識した。

 過去の経験から、地震とは津波対策という思いこみも、ほかの被害に対する備えがおろそかになることから、危険だ。それと同じくらい、津波の経験がない住民に、その恐ろしさを実感してもらうことも大変だ。津波見物という無知から自分の身を危険にさらすことにもなる。

 津波などの地震対策では、経験にばかり頼らず、正しい地震の全体像をまず教育によって住民に身につけてもらうことが欠かせないのではないか。地震と言えば津波という思いこみは危険だ。キチンとした教育をせず、経験だけが頼りでは、こうした思いこみを生み、被害を食い止めることはなかなか難しい。

  このことは、チリ国民だけでなく、津波警報が出た際、津波見物に出掛け海岸に近づいた住民が少なからずいた日本にも言える。日本はチリ国民を笑うことはできない。2010.03.05

 地震対策では過度に経験に頼るのは危険。

|

« 人生、いい、加減がいい テレビ寺子屋で鎌田實医師 | トップページ | とうとう、「温暖化論争のでたらめ」と「Newsweek」3月10日号 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/47716272

この記事へのトラックバック一覧です: 現代の「ノアの箱舟」 チリ地震大津波の教訓とは何か:

« 人生、いい、加減がいい テレビ寺子屋で鎌田實医師 | トップページ | とうとう、「温暖化論争のでたらめ」と「Newsweek」3月10日号 »