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写真家、白川義員 × 登山家、野口健  「神々の座」はどこにあるか

 毎週土曜日午前、楽しみにしているNHK「アーカイブス」で、1月30日には、

 白川義員、世界の百名山を撮る

という番組を見た。話下手の写真家、白川さんと、話上手のゲストの登山家、野口健さんの番組をはさんでの対話が面白かった。今回のアーカイブスは、2001年に放送されたNHKスペシャルの再放送だった。

 遠くに水平線が見える中、そこから昇ってきた太陽の朝日が、ひとり、エベレストの東壁だけにあたり、赤々と輝き、エベレスト山頂の三角形の影が遠くの水平線上に黒々と影エベレストとして顔を出していた。まさに、圧巻であった。この一瞬のために、苦労してきたということがよくわかる空からの1枚だった。

 そんな神々しい映像だったが、それだけなら、たいした番組ではないと思った。

 ところが、この番組の最後に、朝日に映える堂ヶ島(静岡県西伊豆町)の様子を写真に撮る白川さんの様子を紹介していた。堂ヶ島といえば、前人未到のエベレスト山頂とは大違いで、近くを車がびゅん、びゅん通る場所である。そんなところにも、一瞬ではあるが、荘厳な景色がある、そんなことを実際に見せようとして、その様子と、実際に取った写真を番組では紹介していた。なるほど、すがすがしい写真だった。それなりに苦労もあり、感心した。

 そのとき、話下手で、言葉による表現があまり上手ではない白川さんが言った言葉はすばらしい。こんな趣旨のことを言ったのだ。

 「神々しい場所は、なにもエベレストなどの世界の百名山だけにあるのではない。騒々しい堂ヶ島にもある。それに気づくことが大事だ」

 いいことを言う、そのとおりだと思う。神々は私たちの日常にもその神々しい姿を常に見せてくれている。問題は、私たちがそのことに気づこうとしているか、どうかなのだ。そんなことを番組は教えてくれたように思う。見て、得をした番組だった。2010.01.30

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